戸当たりで快適な住まいを実現

戸当たりで快適な住まいを実現

リフォームの初心者

先生、「戸当たり」って、ドアが壁にぶつからないようにする金具のことですよね?

リフォーム専門家

そうだね。扉が開きすぎた時に、壁にぶつかって傷がつかないようにするためのものだよ。扉の取っ手が当たるのを防ぐこともあるね。あと、開き戸の枠に付ける木製の部品のことを指す場合もあるよ。

リフォームの初心者

ドアに付けるものと、床に付けるものがあるんですか?

リフォーム専門家

その通り。ドアに取り付けるもの、床に取り付けるもの、引き戸の場合は戸袋に付けるものなど、種類は様々だよ。床に付けるタイプだと、使わない時は床に隠れるものや、ドアを開けたまま固定できるものもあるんだ。

戸当たりとは。

家の改修でよく聞く『戸当たり』について説明します。戸当たりとは、ドアやドアの取っ手が開いた時に壁にぶつからないように取り付ける、金属でできた留め具のことです。また、開き戸の枠に、ドアを止めるために付ける細い木片のことを指す場合もあります。ドアに取り付ける場合は、床に取り付けるものと、ドア自体に取り付けるものがあります。引き戸の場合は、戸が収納される戸袋に取り付けます。ドアや戸が当たる部分はゴムでできており、ぶつかった時の音を小さくする工夫がされています。床に取り付けるタイプには、使わない時に床から飛び出さないようにできるものや、開いたドアが勝手に閉じないようにする機能が付いたものもあります。また、ドアを開けっ放しにしていても風などでばたつかせないように、一時的にドアを固定する金具『あおり止め』と一緒に使われることもよくあります。

戸当たりの役割

戸当たりの役割

家の扉を開ける時、勢い余って壁にぶつかってしまうと、壁に傷がついたり、扉自体が壊れてしまうこともあります。それを防ぐのが戸当たりの大切な役目です。戸当たりは、扉と壁の間に設置することで、扉が開きすぎるのを防ぎ、壁や扉への損傷を未然に防ぎます。これにより、大切な家を守り、長くきれいに保つことができます。

また、扉が勢いよく壁にぶつかる時の大きな音は、住む人にとって騒音となり、不快な思いをさせてしまいます。特に夜間や早朝などは、その音がより大きく感じられ、安眠を妨げる原因にもなりかねません。戸当たりは、扉が壁に直接ぶつかるのを防ぐため、衝突音を抑え、静かな住まい環境を実現するのに役立ちます。小さなお子さんを持つ家庭や、集合住宅に住んでいる方にとっては、特に重要な役割と言えるでしょう。

さらに、戸当たりは安全性も高めます。例えば、風の強い日に、急に扉が開いてしまうと、その勢いで人にぶつかったり、物が倒れたりする危険性があります。特に、小さなお子さんや高齢者の方にとっては、大きな事故につながる可能性も否定できません。戸当たりを設置することで、風などによる扉の不用意な動きを防ぎ、家の中での事故を減らすことができます。また、扉が開きっぱなしになるのを防ぐことで、プライバシーの保護にもつながります。

このように、戸当たりは、建具や壁の保護、騒音の抑制、安全性の確保という様々な面から、住まいの快適性を向上させる小さな部品ですが大きな役割を果たしています。新築やリフォームの際には、ぜひ設置場所や種類をしっかりと考えて、快適な住まいづくりに役立ててください。

戸当たりの役割 効果 対象者
建具や壁の保護 ・壁の傷防止
・扉の破損防止
・家の美観維持
全ての人
騒音の抑制 ・衝突音の軽減
・静かな住環境の実現
・安眠の確保
小さなお子さんを持つ家庭
集合住宅居住者
安全性の確保 ・急な扉の開閉防止
・事故の防止
・プライバシー保護
小さなお子さん
高齢者

種類と選び方

種類と選び方

家の扉を優しく受け止める、大切な役割を持つ戸当たり。その種類や選び方について、詳しくご説明いたします。

戸当たりは、設置場所や扉の種類に合わせて様々なタイプがあります。大きく分けて、床に取り付けるタイプ、扉に取り付けるタイプ、そして戸袋に設置するタイプの三種類があります。

まず、床に取り付けるタイプについてです。このタイプは、扉を開けた際に邪魔にならないように工夫が凝らされています。使わない時は床面に収納できるものや、扉を開けた位置でしっかりと固定するための機能が付いたものなどがあります。床に設置するため、扉の種類を選びません。

次に、扉に取り付けるタイプです。こちらは、扉のデザインに合わせて様々な形や材質のものから選ぶことができます。金物を使ったシンプルなものから、木や樹脂を使った装飾性の高いものまで、家の雰囲気に合わせた選択が可能です。

最後に、戸袋に設置するタイプです。引き戸を収納する戸袋に設置し、戸が閉まる際に戸袋の奥にぶつかるのを防ぎます。戸袋の形状に合わせて選ぶ必要があります。

戸当たりを選ぶ際には、設置場所の寸法を正確に測ることが大切です。大きすぎると邪魔になり、小さすぎると扉をしっかりと受け止められません。また、扉の形状や材質との調和も考慮しましょう。木製の扉には木製の戸当たり、金属製の扉には金属製の戸当たりなど、素材を合わせることで統一感のある空間を作ることができます。

さらに、設置場所の環境も考慮しましょう。屋外に設置する場合は、雨風に強い材質を選ぶ必要があります。また、小さなお子様や高齢の方がいる家庭では、安全性にも配慮が必要です。角が尖っていないものや、柔らかい素材のものを選ぶと良いでしょう。

最適な戸当たりを選ぶことで、扉の開閉をスムーズにし、家の見た目も美しく保つことができます。じっくりと時間をかけて、ぴったりの戸当たりを見つけてください。

種類 特徴 選び方のポイント
床に取り付けるタイプ 扉を開けた際に邪魔にならない工夫がされている。
床面に収納できるものや、扉を開けた位置で固定できるものがある。
扉の種類を選ばない。
設置場所の寸法を正確に測る。
扉に取り付けるタイプ 扉のデザインに合わせて様々な形や材質から選べる。
金物を使ったシンプルなものから、木や樹脂を使った装飾性の高いものまである。
扉の形状や材質との調和を考慮する。
設置場所の寸法を正確に測る。
戸袋に設置するタイプ 引き戸を収納する戸袋に設置する。
戸が閉まる際に戸袋の奥にぶつかるのを防ぐ。
戸袋の形状に合わせて選ぶ。
設置場所の寸法を正確に測る。

共通の選び方のポイント

  • 設置場所の寸法を正確に測る。
  • 扉の形状や材質との調和を考慮する。
  • 設置場所の環境を考慮する(屋外の場合は雨風に強い材質、子供や高齢者がいる場合は安全性に配慮)。

材質とデザイン

材質とデザイン

家の印象を左右する大切な部品の一つに戸当たりがあります。どのような材質で、どのような見た目にするかによって、住まいの雰囲気は大きく変わります。戸当たりを選ぶ際には、材質とデザインの両方をじっくりと考えることが大切です。材質は大きく分けて金属、樹脂、木材の三種類があります。それぞれに良さがあるので、ご自宅に合ったものを選びましょう。

まず金属製の戸当たりは、何よりも丈夫で長持ちするのが特徴です。少しの衝撃では壊れませんし、錆びにくい加工が施されているものも多くあります。真鍮やステンレスなど様々な金属が使われており、重厚感や高級感を演出したい場合に最適です。

次に樹脂製の戸当たりは、軽くて取り付けやすいことがメリットです。壁への負担も少なく、女性でも簡単に設置できます。また、色の種類も豊富なので、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。価格も比較的お手頃なので、気軽に交換できるのも嬉しい点です。

最後に木材製の戸当たりは、自然素材ならではの温かみが魅力です。木の優しい風合いは、空間に落ち着きを与えてくれます。木材の種類も様々で、色や木目もそれぞれ異なるため、こだわりのある空間作りに最適です。しかし、金属や樹脂に比べると、湿気や傷に弱いという面もあるので、定期的なお手入れが必要です。

デザインも多種多様です。シンプルなものから、装飾性の高いものまで幅広くあります。例えば、丸みを帯びた可愛らしい形や、直線的なすっきりとした形など、様々な形状があります。また、表面に模様が刻まれたものや、色鮮やかなものもあります。ご自宅の雰囲気や好みに合わせて、ぴったりのものを選びましょう。

戸当たりは小さな部品ですが、材質とデザインを carefully 選ぶことで、空間全体の印象を大きく変えることができます。機能性だけでなく、インテリアとの調和も考えて、より快適で美しい空間を創り出しましょう。

材質 メリット デメリット その他
金属 丈夫、長持ち、錆びにくい、重厚感、高級感 真鍮、ステンレスなど
樹脂 軽い、取り付けやすい、壁への負担が少ない、色の種類が豊富、価格が手頃
木材 温かみ、木の優しい風合い、落ち着き、種類が豊富 湿気や傷に弱い、定期的なお手入れが必要 色、木目が様々

設置方法

設置方法

戸当たりの取り付け方について説明します。戸当たりには、床に取り付けるものと扉に取り付けるものの二種類があります。それぞれ取り付け方が異なるため、注意が必要です。

まず、床に取り付けるタイプの場合、ネジを使う方法と接着剤を使う方法があります。下地がしっかりした場所にはネジを使うのが良いでしょう。下地が木材やコンクリートの場合は、電動工具を使って下穴を開けてからネジで固定します。下穴を開けることで、ネジがまっすぐに入り、しっかりと固定することができます。下地が弱い場所や、ネジを使うのが難しい場所には、接着剤を使う方法が適しています。接着剤を使用する際は、接着面の汚れや油分をきれいに拭き取ってから、均一に塗布し、しっかりと押さえつけて固定しましょう。

次に、扉に取り付けるタイプの場合、ネジを使う方法と粘着テープを使う方法があります。ネジを使う場合は、扉の材質に適したネジを選び、扉に傷をつけないように慎重に作業します。電動工具を使う場合は、特に注意が必要です。粘着テープを使う場合は、扉の表面をきれいに拭き取ってから貼り付けます。粘着テープは手軽に取り付けられますが、扉の材質や形状によっては、うまく固定できない場合もあります。

いずれのタイプも、設置場所の状況を事前に確認することが大切です。設置場所の寸法や材質、下地の状態などを確認し、適切な工具や材料を準備しましょう。戸当たりの種類によっては、設置場所に合わせた加工が必要な場合もあります。説明書をよく読んで、手順に従って丁寧に作業しましょう。作業に不安がある場合や、設置場所の状況が複雑な場合は、無理せず専門の業者に依頼することをお勧めします。正しく取り付けないと、戸当たりが外れたり、扉や壁に傷が付いたりする可能性があります。安全のためにも、丁寧な作業を心がけましょう

戸当たりの種類 取り付け方法 下地/扉 注意点
床に取り付けるタイプ ネジ 木材/コンクリート 下穴を開ける
接着剤 下地が弱い場所 接着面の汚れ・油分を除去
扉に取り付けるタイプ ネジ 扉の材質に合わせたネジを選択 扉に傷をつけないよう注意
粘着テープ 扉の表面をきれいに拭き取る 材質・形状によっては固定できない場合あり

お手入れと交換

お手入れと交換

戸当たりは、家の大切な部品の一つであり、扉の開閉を滑らかにし、壁や扉を傷から守る役割を果たしています。そのため、定期的なお手入れと、必要に応じた交換が欠かせません。

まず、日常のお手入れとしては、戸当たりに付着した埃や汚れを、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ることが大切です。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を布に含ませ、固く絞ってから拭き取り、その後、水拭きと乾拭きを行いましょう。洗剤が残っていると、変色や劣化の原因となることがありますので、注意が必要です。特に、金属製の戸当たりは、錆を防ぐため、定期的に専用の錆止め剤を塗布することをお勧めします。また、海岸に近い地域にお住まいの方は、塩害による腐食を防ぐため、よりこまめなお手入れが必要です。

ゴム製の戸当たりは、時間の経過とともに劣化し、弾力を失ったり、ひび割れたりすることがあります。このような状態になると、扉の開閉がスムーズにいかなくなったり、騒音が発生したり、壁や扉に傷が付いたりする可能性があります。ゴム部分の劣化や破損が見られた場合は、速やかに交換しましょう。交換の際は、現在使用しているものと同じ形状とサイズの戸当たりを選びましょう。ホームセンターなどで様々な種類の戸当たりが販売されていますが、もし同じものが見つからない場合は、専門業者に相談してみるのも良いでしょう。

戸当たりは小さな部品ですが、住まいの快適さを保つためには重要な役割を担っています。適切なお手入れと交換を行うことで、戸当たりの寿命を延ばし、快適な住環境を長く維持することができます。また、扉や壁の損傷を防ぐことにも繋がりますので、定期的な点検と必要なメンテナンスを心掛けましょう。

種類 日常のお手入れ 特別なケア 交換時期
全般 乾いた柔らかい布で埃や汚れを拭き取る。ひどい汚れは薄めた中性洗剤で拭き、水拭きと乾拭きを行う。 破損時
金属製 定期的に錆止め剤を塗布する。特に海岸沿いはこまめなケアが必要。
ゴム製 弾力を失ったり、ひび割れたりした場合

あおり止めとの併用

あおり止めとの併用

扉の開閉をスムーズに、そして安全に行うためには、戸当たりとあおり止めの併用が非常に効果的です。戸当たりは、扉が開き過ぎるのを防ぐ役割を果たしますが、風など外部からの力によって扉が勝手に動いてしまうこともあります。そこで、あおり止めを一緒に使うことで、より確実な扉の制御が可能になります。

あおり止めとは、扉を開いた状態で固定するための金具です。これを取り付けることで、風や人の動きによって扉が不用意に閉まったり、逆に勢いよく開いたりするのを防ぐことができます。例えば、風の強い日に玄関の扉が急に閉まってしまうのを防いだり、人が多く行き交う場所での扉の不用意な動きによる事故を防いだりといった効果が期待できます。

戸当たりとあおり止めを併用することで、扉の開閉をより安全に、そして快適にすることができます。例えば、玄関ドアであれば、買い物袋で両手が塞がっている時でも、あおり止めを使って扉を開けたままにしておけば、スムーズに出入りができます。また、室内の扉であれば、換気のために扉を開けておきたい時に、風でバタンと閉まってしまう心配もありません。

あおり止めには様々な種類があります。床に取り付けるタイプや壁に取り付けるタイプ、扉の上部に取り付けるタイプなど、設置場所や扉の種類によって最適なものが異なります。また、デザインも様々なので、家の雰囲気に合わせたものを選ぶことができます。扉の大きさや重さ、そして使用頻度なども考慮して、適切なあおり止めを選びましょう。専門業者に相談すれば、最適な設置場所や種類についてもアドバイスをもらえますので、より安心です。

項目 説明 メリット 種類
戸当たり 扉が開き過ぎるのを防ぐ 扉の開閉範囲を制限
あおり止め 扉を開いた状態で固定する 風などによる不用意な開閉を防ぐ
スムーズな出入り
換気時の安全確保
床付けタイプ
壁付けタイプ
扉上部付けタイプ
戸当たりとあおり止めの併用 安全で快適な扉の開閉