在来浴室:自由な空間を作る

在来浴室:自由な空間を作る

リフォームの初心者

在来浴室って、自由に設計できるって聞いたんですけど、どういう仕組みなんですか?

リフォーム専門家

そうですね。在来浴室は、まず骨組みの上にモルタルという材料を塗って、その上にタイルを貼って仕上げる工法が一般的です。システムバスのように工場で作ったユニットを組み立てるわけではないので、大きさや形、使う材料などを自由に決められます。

リフォームの初心者

じゃあ、自分の好きなようにお風呂を作れるってことですね!でも、何かデメリットはありますか?

リフォーム専門家

いいところに気がつきましたね。自由度が高い反面、防水工事は職人の腕に左右されるので、システムバスと比べると水漏れのリスクが高くなります。また、工期が長くなりやすく、費用も高くなる傾向があります。

在来浴室とは。

『在来浴室』とは、お風呂のリフォームで使われる言葉です。建物の骨組みの上にモルタルという材料を塗り、その上にタイルを貼って床や壁などを仕上げていく方法で作られることが多いです。システムバスのようにあらかじめ用意されたものを使うのではなく、大きさや使い勝手などを自由に決められるので、自分の好みに合わせたお風呂を作ることができます。しかし、システムバスと比べると、水漏れ対策の面では劣る部分があります。

在来浴室とは

在来浴室とは

在来浴室とは、日本の伝統的な浴室の建築方法です。一つ一つ現場で職人が作り上げていくため、「オーダーメイドの浴室」とも呼ばれます。マンションやアパートでよく見かける、工場で作った部品を組み立てるユニットバスとは大きく異なります。主に戸建て住宅で採用されています。

在来浴室の作り方を見てみましょう。まず、浴室の骨組みを作ります。家の構造に合わせて木材などでしっかりとした骨組みを組み立てます。この骨組みの上に、モルタルと呼ばれるセメントなどを混ぜた材料を塗っていきます。モルタルは、防水性を高めるために丁寧に塗り重ねることが大切です。そして、モルタルが乾いたら、タイルを貼っていきます。タイルは、様々な色や模様、大きさのものがありますので、好みに合わせて選べます。床にも同じようにモルタルを塗り、タイルを貼ったり、石材を使用したりすることもあります。

在来浴室の大きな魅力は、自由度の高さです。浴室の広さや形はもちろん、浴槽の種類や材質、壁や床の素材、窓の位置や大きさなど、すべて自分の好みに合わせて自由に設計できます。例えば、大きな浴槽を設置したり、洗い場を広くとったり、窓から景色を楽しめるように設計したり、様々な要望に応えることができます。また、素材にも自由にこだわることができ、高級な石材やタイルを使って、豪華な浴室を作ることも可能です。

しかし、在来浴室は、ユニットバスに比べて工期が長く、費用も高くなる傾向があります。また、防水工事の良し悪しが浴室の寿命に大きく影響するため、信頼できる施工業者を選ぶことが重要です。

このように、在来浴室は自由度が高く、理想の浴室を実現できる反面、費用や工期、施工業者の選定には注意が必要です。メリットとデメリットをよく理解した上で、自分に合った浴室選びをしましょう。

項目 内容
種類 在来浴室
定義 日本の伝統的な浴室の建築方法。現場で職人が一つ一つ作り上げる。
別名 オーダーメイドの浴室
主な採用先 戸建て住宅
作り方 1. 木材などで骨組みを作る
2. モルタルを塗る
3. タイルを貼る
メリット 自由度の高さ (広さ、形、浴槽、素材、窓など)
デメリット 工期が長い、費用が高い、防水工事が重要

自由度の高い設計

自由度の高い設計

在来工法で浴室を作る一番の利点は、設計の自由度の高さです。まるで真っ白な画用紙に自由に絵を描くように、浴室の広さや形、浴槽の材質や種類、壁や床に貼るタイルの色柄、窓の位置や大きさなど、隅々まで自分の思い通りに選べます。世界に一つだけの、自分の好みにぴったり合った浴室を作ることが出来るのです。

例えば、大きな窓を設けて外の景色を取り込めば、開放感あふれる明るい浴室になります。また、和風な雰囲気で統一したい、あるいは洋風の雰囲気にしたいなど、好みの雰囲気に合わせて内装材を選ぶことも可能です。手すりを取り付けたり、段差をなくしたりすることで、安全で使いやすいバリアフリーの浴室にすることもできます。浴室にテレビを設置して、ゆったりとくつろげる空間にする、といったことも可能です。

さらに、家族構成や生活様式の変化に合わせて、将来リフォームしやすいという利点もあります。例えば、子供たちが独立して浴室を使う人数が減った場合、浴室を縮小して他の部屋を広げたり、将来介護が必要になったときのために、手すりや浴槽の変更などのバリアフリー化をしたりといったことも、比較的容易に行うことができます。

このように、在来工法で浴室を作ることは、初期費用は高くなる傾向がありますが、自分だけの理想の浴室を手に入れ、将来にわたって快適な暮らしを送るために、大きなメリットとなるでしょう。

項目 詳細
設計の自由度 浴室の広さ、形、浴槽、壁、床、窓など、隅々まで自由に設計可能。世界に一つだけの浴室を実現。
具体例 大きな窓による開放感、和風・洋風など好みの雰囲気、バリアフリー化、テレビ設置など
将来のリフォーム 家族構成や生活様式の変化に応じて、浴室の縮小、バリアフリー化など容易に対応可能
費用 初期費用は高くなる傾向がある
メリット 理想の浴室を実現し、将来にわたって快適な暮らしを送れる

素材へのこだわり

素材へのこだわり

お風呂場を新しく作り直す時、使う材料にも気を配ると、より心地よく、自分好みのお風呂場を作ることができます。在来工法の浴室なら、様々な材料から選ぶことができ、自由度が高いのが魅力です。

まず、お風呂の主役である浴槽。ゆったりとくつろげる浴槽を選びたいものです。木の温もりを感じたい方には、高級なひのき材の浴槽がおすすめです。ひのきの香りはリラックス効果もあり、心身ともに癒してくれるでしょう。また、保温性に優れた人工大理石の浴槽も人気です。お湯が冷めにくいため、冬場でも快適に入浴できますし、光沢のある美しい見た目も魅力です。その他にも、様々な素材の浴槽があるので、予算や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

浴槽だけでなく、壁や床のタイルにもこだわってみましょう。タイルは、色や模様だけでなく、触り心地や機能性も大切です。例えば、小さなお子さんやご年配の方がいるご家庭では、滑りにくいタイルを選ぶことで、安全性を高めることができます。また、掃除の手間を省きたい方には、水垢が付きにくいタイルがおすすめです。毎日のお手入れが楽になるだけでなく、清潔な状態を保ちやすいというメリットもあります。

このように、浴槽やタイルなど、様々な材料にこだわって選ぶことで、より快適で、自分らしいお風呂場を作ることができます。お風呂場は、一日の疲れを癒すための大切な場所です。妥協せずに、じっくりと材料を選び、理想のお風呂場を実現しましょう。

項目 素材 メリット
浴槽 ひのき材 木の温もり、リラックス効果、ひのきの香り
人工大理石 保温性が高い、光沢のある見た目
その他 予算や好みに合わせて選択可能
タイル 滑りにくいタイル 安全性が高い
水垢が付きにくいタイル 掃除の手間が少ない、清潔

防水対策の重要性

防水対策の重要性

お風呂場は毎日使う場所だからこそ、長く快適に使えるように、しっかりと防水対策をしておくことが大切です。特に、昔からある工法で作ったお風呂場は、設計の自由度が高い反面、防水対策にはより一層の注意が必要です。

在来工法と呼ばれる昔ながらの工法で作られたお風呂場は、セメントやタイルを使って仕上げられます。そのため、施工業者の腕の良し悪しが防水性能を大きく左右します。丁寧な仕事をしてくれる業者を選ぶことが、お風呂場を長く使うための第一歩です。

年月が経つにつれて、どうしてもセメントやタイルにひび割れが生じやすくなります。小さなひび割れであっても、そこから水が入り込み、気づかないうちに水漏れにつながることがあります。水漏れを放置すると、家の土台となる木材を腐らせてしまい、家の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

日頃からお風呂場をよく観察し、ひび割れや水漏れがないかを確認することが大切です。もし、少しでも気になる点があれば、すぐに専門の業者に相談するようにしましょう。早期発見、早期対応が、大きな被害を防ぐことにつながります。

定期的な点検や補修も、お風呂場を長く快適に使うために欠かせません。専門の業者に点検を依頼することで、目に見えない部分の劣化や潜在的な問題を発見してもらうことができます。また、必要に応じて適切な補修工事を行うことで、防水性能を維持し、お風呂場を良好な状態に保つことができます。

快適なバスタイムを楽しむためにも、防水対策は決して軽視できません。専門業者に相談し、適切な施工とメンテナンスを行うことで、安心して長くお風呂場を使うことができるでしょう。

項目 説明
在来工法のメリット・デメリット メリット:設計の自由度が高い
デメリット:防水対策が重要、施工業者の腕に左右される
経年劣化による問題点 セメントやタイルのひび割れによる水漏れ、木材の腐食、家の寿命短縮
対策 日頃からの観察、ひび割れや水漏れの早期発見、専門業者への相談、定期的な点検と補修
専門業者の役割 適切な施工、点検による劣化や潜在的問題の発見、必要に応じた補修工事、防水性能の維持

費用と工期

費用と工期

昔からある工法で浴室を作る場合、新しく作られたユニットバスと比べて、費用も工事にかかる日数も多くなる傾向があります。ユニットバスは工場で既にほとんど完成した状態で現場に届きますが、昔からある工法で作られる浴室は、現場で職人が一つ一つ作業を進めていくためです。

現場での作業が多くなるということは、職人に支払う費用や材料費が増えることを意味し、結果として工事期間も長くなります。また、複雑な設計や高価な材料を使う場合は、さらに費用が増える可能性もあります。例えば、浴室の床に特殊なタイルを敷いたり、壁に凝った模様を作ったりする場合、職人の技術が必要になり、時間も費用もかかります。

しかし、昔からある工法で浴室を作る一番の利点は、設計の自由度が高いことです。ユニットバスは既製品なので、大きさや形、設備などが決まっていますが、昔からある工法なら、大きさや形はもちろん、浴槽の種類や配置、壁や床の素材、照明、窓の位置など、あらゆる部分を自分の好みに合わせて自由に設計できます。世界に一つだけの、理想通りの浴室空間を作ることができるのです。

費用と工事期間は、設計の内容や使う材料によって大きく変わります。シンプルな設計で、一般的な材料を使う場合は、費用も工事期間も抑えることができます。反対に、複雑な設計で高価な材料を使う場合は、費用も工事期間も増えることになります。そのため、浴室を作る前に、複数の業者に見積もりを依頼し、費用や工事期間、設計内容などを比較検討することが大切です。業者によって得意な工法や価格設定が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることで、自分に合った業者を見つけることができます。また、見積もり内容を詳しく確認することで、費用がどのように計算されているのかを理解し、納得した上で工事を進めることができます。

項目 昔ながらの工法 ユニットバス
費用 高額 安価
工事期間 長期間 短期間
施工方法 現場施工 工場生産、現場設置
設計自由度
大きさ・形状 自由 規格あり
設備 自由 規格あり
材料 自由 規格あり
費用変動要因 設計内容、材料 オプション追加

まとめ

まとめ

お風呂場を新しくしたい時、昔からある工法で作るお風呂と、ユニットバスのどちらかを選ぶことになります。昔からある工法で作られたお風呂は、自由自在に設計でき、材料にもこだわることができるのが魅力です。ユニットバスでは叶えられない、自分だけの特別な空間を作ることができます。しかし、水漏れを防ぐ対策や費用、工事の期間など、注意が必要な点もあります。

昔からある工法のメリットは、何と言っても自由度の高さです。お風呂の大きさや形、床や壁の素材、窓の位置や大きさなど、自分の好みに合わせて自由に決めることができます。タイルの色や柄、浴槽の形なども、様々な選択肢の中から選ぶことができます。世界に一つだけの、こだわりの詰まったお風呂を作ることができます。また、古くなった部分だけを修理することもできるので、費用を抑えられる場合もあります

一方で、工事期間が長くなることや、費用が高くなることがデメリットとして挙げられます。ユニットバスに比べて、多くの職人が関わって作業を行うため、工事期間が長くなり、費用も高くなる傾向があります。また、水漏れを防ぐための工事は特に重要で、しっかりとした施工を行わないと後々トラブルの原因になる可能性があります。そのため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

ユニットバスは、工場で製造された部品を現場で組み立てるため、工事期間が短く、費用も比較的安価です。また、水漏れ対策もしっかりと施されているため、安心して使用できます。しかし、設計の自由度は低く、既製品の中から選ぶことになります。

どちらの工法にもメリットとデメリットがあります。自分の希望や予算、工事期間などを考慮し、どちらが自分に合っているかをよく検討しましょう。お風呂は毎日使う大切な場所です。納得のいく選択をして、快適な入浴時間を過ごせる空間を手に入れましょう。専門の業者とよく相談し、理想のお風呂を実現してください。

工法 メリット デメリット
昔からある工法
  • 自由自在に設計できる
  • 材料にこだわることができる
  • 自分だけの特別な空間を作れる
  • 古くなった部分だけを修理できる
  • 工事期間が長い
  • 費用が高い
  • 水漏れ対策が重要
ユニットバス
  • 工事期間が短い
  • 費用が安い
  • 水漏れ対策済み
  • 設計の自由度が低い
  • 既製品から選ぶ必要がある