水平器を使いこなす!リフォーム成功への道
家づくりや家具の組み立てなどで、水平かどうかを確認する際に欠かせない道具、水平器。実は用途によって様々な種類があります。大きく分けて『気泡管水平器』『レーザー水平器』『デジタル水平器』の三種類があり、それぞれの特徴を理解することで、作業の効率や正確性を大きく向上させることができます。
まず、『気泡管水平器』は、金属や樹脂でできた本体に、液体が満たされた管が埋め込まれています。この管の中には小さな気泡があり、この気泡の位置を見ることで水平や垂直を確認します。構造が単純なため壊れにくく、価格もお手頃です。また、電池なども不要なため、どこでも手軽に使えるという利点があります。家庭でのDIY作業や、ちょっとした家具の組み立てなどに最適です。
次に、『レーザー水平器』は、レーザー光線を照射することで、水平や垂直の基準線を壁や床などに投影する機器です。気泡管水平器と比べて広範囲を一度に確認できるため、大規模な工事現場や、壁一面に棚を取り付ける場合などに重宝します。また、レーザーを用いることで、より正確な水平出しが可能となります。ただし、屋外の明るい場所ではレーザーが見えにくい場合があり、電源が必要な機種が多いという点に注意が必要です。
最後に、『デジタル水平器』は、本体に内蔵されたセンサーによって傾斜角度を測定し、デジタル数値で表示する水平器です。気泡管水平器よりも更に精密な測定が可能で、0.1度単位といった細かい角度調整が必要な作業に適しています。また、測定結果を記録できる機種もあり、作業の効率化に繋がります。ただし、他の種類に比べて価格が高いため、必要な精度や予算に合わせて選ぶことが重要です。