リフォームの本体工事とは?

リフォームの本体工事とは?

リフォームの初心者

リフォームの本体工事って何ですか?なんか、工事全体のことみたいだけど、よくわからないです。

リフォーム専門家

そうですね、本体工事は工事の主要な部分をまとめて言う言葉です。家の骨組みや壁、屋根、内装、設備工事など、家を建てるため、またはリフォームするために必要な工事の大部分を含みます。新築で例えると、全体の工事費用の約7割がこの本体工事にあたります。

リフォームの初心者

じゃあ、本体工事に含まれない工事もあるんですか?

リフォーム専門家

はい、あります。例えば、工事現場の準備をする仮設工事や、家の土台を作る基礎工事は本体工事とは別になります。あと、家の周りの塀や庭を作る外構工事や、防犯システムやLAN工事なども別工事として扱われることが多いですね。本体工事費以外に、こういった別工事の費用も必要になることを覚えておきましょう。

本体工事とは。

家などを修理したり新しくしたりする工事で『本体工事』というものがあります。これは工事の主要な部分をまとめて呼ぶ言い方です。工事の準備や土台作り、設備の取り付け、家の骨組みを作る工事の他、外壁や屋根、中の壁や床などの仕上げ工事などが含まれます。これらの工事費用を全部合わせた金額を『本体工事費』と言います。新しく家を建てる場合は、全体の費用のだいたい7割くらいになります。住宅メーカーによっては『標準工事費』と呼ぶこともあり、言い方はいろいろあります。本体工事には、屋根や外壁の左官工事や吹き付け工事、庭や外構に石やタイルを張る工事、家の中のドアや窓などの建具工事、内装工事、電気やガス、水道などの設備工事といった、それぞれ必要な工事が含まれます。その他、家の防犯システムの設置や、家の中のネットワーク工事、映画館のような設備を作る工事なども含まれます。

本体工事の全体像

本体工事の全体像

家の形を変える工事の中心となる部分をまとめて本体工事と呼びます。この本体工事は、大きく分けて基礎、構造体、仕上げ、設備の4つの種類に分けられます。

まず、基礎工事は家の土台となる部分を工事するもので、建物の重さを支え、地震や台風などの災害から家を守る重要な役割を担います。コンクリートの基礎を作る、補強するなど、家の安全を守る上で欠かせない工事です。

次に、構造体工事は家の骨組みを作る工事です。柱や梁、壁などを組み立てて家の形を作り、建物の強度を確保します。木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など、家の構造によって工事の内容も変わってきます。

そして仕上げ工事は、外壁や屋根の工事、内装の工事など、家の外観と内観を仕上げる工事です。外壁は、雨風から家を守り、外観の印象を大きく左右します。屋根は雨漏りを防ぎ、断熱性を高める役割も果たします。内装は、壁や床、天井などを仕上げて、住みやすい空間を作ります。

最後に設備工事は、電気、ガス、水道などの設備を設置したり、修理したりする工事です。快適な生活を送るためには欠かせない工事です。キッチンやお風呂、トイレなどの水回りの設備もここに含まれます。

これらの工事にかかる費用の合計を本体工事費と呼び、リフォーム全体の費用の大部分を占めます。新しく家を建てる場合は、本体工事費は全体の費用の約7割にもなると言われています。リフォームの場合は、工事の規模や内容によって費用は変わりますが、やはり大きな割合を占める大切な要素となります。

工事の種類 内容 役割
基礎工事 コンクリートの基礎を作る、補強するなど 建物の重さを支え、地震や台風などの災害から家を守る
構造体工事 柱や梁、壁などを組み立てて家の形を作る 建物の強度を確保する
仕上げ工事 外壁や屋根の工事、内装の工事など 家の外観と内観を仕上げる。雨風から家を守り、外観の印象を大きく左右する。雨漏りを防ぎ、断熱性を高める。住みやすい空間を作る。
設備工事 電気、ガス、水道などの設備を設置したり、修理したりする。キッチンやお風呂、トイレなどの水回りの設備もここに含まれる。 快適な生活を送るために欠かせない。

工事費用の内訳

工事費用の内訳

家のリフォームにかかる費用は、大きく分けて「本体工事費」「諸経費」「消費税」の3つに分けられます。この中で最も金額が大きいのが本体工事費です。本体工事費には、様々な工事項目が含まれています。

例えば、家の屋根を修理する場合、雨漏りを防ぐための防水工事や、瓦の葺き替え、屋根材の交換などが必要になります。外壁を塗装する場合には、古い塗膜を剥がす作業、下地処理、新しい塗料の塗装などの費用がかかります。家の内側の壁紙を張り替える場合には、既存の壁紙を剥がす作業、下地の調整、新しい壁紙の貼り付けなどの費用が発生します。

キッチンやお風呂、トイレなどの水回りを新しくする場合には、設備の撤去、配管工事、新しい設備の設置など、多くの工程が必要になります。また、電気の配線を変える場合には、配線経路の変更、コンセントやスイッチの増設、照明器具の交換などの費用がかかります。冷暖房のためにエアコンを設置する場合にも、エアコン本体の購入費用に加えて、配管工事や設置工事の費用も必要になります。

このように、工事の内容によって費用は大きく変わります。使用する材料の質や量、工事の難しさ、作業にかかる時間などが費用の増減に影響します。同じ工事内容でも、職人の技術力や会社の規模によって費用設定が異なる場合もあります。そのため、リフォームを計画する際には、必ず複数の業者に見積もりを依頼し、工事内容と費用を詳しく比較検討することが大切です。見積書には、どのような工事を行うのか、それぞれの工事にかかる費用が明確に記載されているかを確認しましょう。不明な点があれば、業者に詳しく説明を求め、納得してから契約するようにしましょう。

費用項目 内訳
本体工事費
  • 屋根修理:防水工事、瓦葺き替え、屋根材交換
  • 外壁塗装:塗膜剥がし、下地処理、塗装
  • 壁紙張り替え:壁紙剥がし、下地調整、壁紙貼り付け
  • 水回り交換:設備撤去、配管工事、設備設置
  • 電気配線変更:配線経路変更、コンセント/スイッチ増設、照明器具交換
  • エアコン設置:エアコン購入費、配管工事、設置工事
諸経費
消費税

様々な工事の種類

様々な工事の種類

家の姿を変える工事には、実に様々な種類があります。大きく分けると、家の外側を工事する外装工事、家の中を工事する内装工事、そして電気やガス、水道といった設備に関する設備工事の三つになります。

まず、外装工事について見てみましょう。外装工事には、家の壁を塗る塗装工事や、壁にモルタルなどを塗る左官工事、そして雨漏りを防ぐための防水工事が含まれます。これらは家の見た目を美しく保つだけでなく、家の寿命を延ばすためにも重要な工事です。例えば、塗装工事は色あせやひび割れを防ぎ、左官工事は壁の強度を高めます。また、防水工事は雨水の侵入を防ぎ、家の構造を湿気から守ります。

次に、内装工事について説明します。内装工事には、床板を新しくする床の張替え工事、壁にクロスを貼るクロス張り工事、天井を塗る天井塗装工事などがあります。内装工事は、住まいの快適さを大きく左右します。例えば、床の張替え工事では、古くなった床板を新しいものに変えることで、部屋の雰囲気を一新することができます。また、壁のクロス張り工事では、様々な模様や色のクロスを選ぶことで、自分の好みに合わせた空間を演出できます。天井の塗装工事も、部屋の明るさや雰囲気を変える効果があります。

最後に、設備工事についてです。設備工事には、生活に欠かせない電気、ガス、水道を安全に使えるようにするための様々な工事が含まれます。例えば、電気配線工事は、コンセントや照明器具の位置を変えたり、数を増やしたりする工事です。ガス配管工事は、ガスコンロや給湯器などのガス機器を安全に使えるようにするための工事です。給排水設備工事は、キッチンやお風呂、トイレなどの水回りの設備を設置したり、修理したりする工事です。

これらの工事は、それぞれ専門の職人によって行われます。リフォーム会社は、これらの職人たちをまとめて管理し、工事を滞りなく進める役割を担います。そのため、リフォーム会社を選ぶ際には、豊富な経験を持ち、信頼できる会社を選ぶことが大切です。

様々な工事の種類

追加工事の例

追加工事の例

住まいをより快適にするためには、元々の工事以外にも追加工事を考えることが大切です。追加工事には様々な種類があり、暮らしの質を向上させる役割を果たします。例えば、家族の安全を守るための設備として、家庭用防犯システムの設置があります。これは、侵入者を感知して警報を鳴らすなど、家の安全を守るための工事です。また、家族みんなが快適にインターネットを利用できるように、家全体のネットワーク配線工事も追加できます。複数の部屋で同時にインターネットを使っても速度が遅くならないよう、配線を整える工事です。さらに、映画や音楽を楽しむための本格的なホームシアターの設置工事も可能です。大きな画面と高音質の音響システムで、まるで映画館にいるかのような体験を自宅で楽しめます。これらの追加工事は必ずしも必要なものではありませんが、より便利で快適な暮らしを実現したい方に最適です。追加工事を検討する際は、元々の工事費用に加えて、追加工事の費用も見積もりに含めることが重要です。費用の全体像を把握することで、予算計画を立てやすくなります。家の工事全体でどれくらいの費用がかかるのかを、事前にきちんと確認しておきましょう。また、工事の内容によっては、専門の業者に依頼する必要がある場合もあります。例えば、電気工事や配管工事などは、資格を持った専門業者でなければ行うことができません。それぞれの工事の専門家に依頼することで、安全で確実な施工が期待できます。専門業者に見積もりを依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することもお勧めします。価格だけでなく、工事の内容や業者の実績なども考慮して、最適な業者を選びましょう。

追加工事の種類 目的 詳細
家庭用防犯システム設置 家族の安全を守る 侵入者を感知して警報を鳴らすなど
ネットワーク配線工事 快適なインターネット環境 複数の部屋で同時使用でも速度低下を防ぐ
ホームシアター設置 映画・音楽鑑賞 大画面と高音質で映画館のような体験

費用:元々の工事費用に加えて、追加工事費用も見積もりに含める

業者:工事内容によっては専門業者に依頼が必要(電気工事、配管工事など)。複数の業者から見積もりを取り、価格、工事内容、実績を比較検討

名称の注意点

名称の注意点

{家の改修工事の見積もりをよく見ると、同じ工事内容でも業者によって呼び方が違うことがあります。例えば、工事の中心となる部分を指す言葉として、ある建築会社では「本体工事費」と呼ぶ一方で、別の改修業者では「基本工事費」や「主要工事費」など、独自の名前を使っている場合も見られます。

そのため、複数の業者から見積もりを取って比較検討する際は、名称の違いに惑わされず、実際に行われる工事内容をきちんと確認することが大切です。名前は違っても、工事の中身が同じであれば特に問題ありません。

見積もり書には、どの工事が本体工事に含まれているのか、具体的に何が対象となっているのかが明記されているはずです。例えば、壁や床の張り替え、窓の交換、配管工事などが含まれる場合もあれば、それらが別料金になっている場合もあります。それぞれの項目を注意深く見て、何にいくらかかるのかを把握しましょう。

もし、見積もり書に書かれている工事の内容や費用について不明な点があれば、担当者に遠慮なく質問することが重要です。専門用語や複雑な計算式が使われている場合は、分かりやすい言葉で説明してもらうようにしましょう。すべての内容を理解し、納得した上で契約を結ぶことが、後々のトラブルを防ぐために不可欠です。契約を急がされることなく、疑問点を解消してから契約書にサインするように心がけてください。

複数の業者に見積もりを依頼することで、価格やサービス内容を比較検討できますし、各社の説明を聞くことで、自分たちの希望に合った業者を見つけることができます。焦らずじっくりと時間をかけて、信頼できる業者を選び、安心して工事を任せられるようにしましょう。

項目 説明
工事費の名称 業者によって「本体工事費」「基本工事費」「主要工事費」など、様々な名称が使われている。
見積もりの比較 名称の違いに惑わされず、実際に行われる工事内容を確認することが重要。
見積書の内容 どの工事が本体工事に含まれているのか、具体的に何が対象となっているのかを確認する。例:壁/床の張り替え、窓の交換、配管工事など。
不明点の確認 見積もり内容に不明な点があれば、担当者に質問し、分かりやすい説明を受ける。
契約 すべての内容を理解し、納得した上で契約を結ぶ。疑問点を解消してから契約書にサインする。
複数業者への依頼 価格やサービス内容を比較検討し、希望に合った業者を見つける。

まとめ

まとめ

住まいの改修工事の中心となる本体工事は、まさに家の骨組みを組み直すような、大変重要な工事です。快適な暮らしを実現するためにも、工事の内容や費用についてしっかりと理解し、計画的に進めることが大切です。

まず、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが肝要です。各社に見積もりを依頼することで、費用の相場観を掴むことができます。同時に、各社の提案内容や得意分野も比較検討することで、自らの希望に合った業者を見つける手がかりとなります。見積もりを比較する際には、工事内容の詳細、使用する材料の種類、追加工事の有無などを細かく確認しましょう。工事内容が同じでも、使用する材料によって費用が大きく変わることもあります。また、追加工事が必要になる場合もあるので、事前に確認しておかないと思わぬ出費につながる可能性があります。

そして、リフォーム会社との綿密な話し合いも不可欠です。疑問点や不安な点は、遠慮なく質問し、納得いくまで説明を受けましょう。図面や模型などを用いて説明してもらうと、より具体的にイメージすることができます。また、工事期間や工程についても確認し、自らの生活に支障が出ないよう調整することも重要です。

リフォームは大きな費用がかかる一大事業です。信頼できる業者を選び、安心して工事を任せられるよう、事前の準備を怠らないようにしましょう。希望に合った快適な住まいを実現するためには、自らが主体的にリフォーム計画に参加し、業者と密に連携していくことが成功の鍵となります。

工程 詳細 注意点
見積もり比較 複数の業者から見積もりを取り、費用や提案内容を比較検討する。 工事内容、材料、追加工事の有無などを細かく確認。
業者との打合せ 疑問点や不安な点を解消し、工事期間や工程を確認、調整する。図面や模型を用いた説明を受ける。 納得いくまで説明を受け、生活への影響も考慮する。