掘りごたつで快適な冬を

掘りごたつで快適な冬を

リフォームの初心者

先生、『掘りごたつ』って普通のこたつと何が違うのですか?

リフォーム専門家

良い質問だね。普通のこたつは床の上に布団とテーブルを置いて使うけど、『掘りごたつ』は床や畳を一部切り取って、そこにこたつを置くんだよ。

リフォームの初心者

へえー、床を掘るんですね!でも、わざわざ掘る必要があるんですか?

リフォーム専門家

そうすることで、足をこたつの中に入れられるようになるんだ。普通のこたつだと床に座らないといけないけど、『掘りごたつ』は椅子に座るように使えるから楽なんだよ。

掘りごたつとは。

床や畳の一部を切り取って、そこにこたつを置くことを「掘りごたつ」と言います。普通のこたつと違って、椅子に座るように使います。

掘りごたつの魅力

掘りごたつの魅力

掘りごたつは、日本の冬の暮らしに欠かせない暖房器具であるこたつを、床や畳に埋め込んだものです。こたつと聞いて、ちゃぶ台の上に布団を掛けたものを想像する方も多いと思いますが、掘りごたつは床の一部を掘り下げ、そこにこたつを設置しているため、足を伸ばしてゆったりとくつろぐことができます。

掘りごたつの最大の魅力は、何と言ってもその快適さです。通常のこたつでは、足を布団の中に入れるため、どうしても窮屈な姿勢になってしまいます。一方、掘りごたつは足を自然に下ろせるので、まるで椅子に座っているかのような感覚でくつろぐことができます。正座が苦手な方や、足腰が弱い高齢の方にもおすすめです。また、掘りごたつは床に埋め込まれているため、こたつ布団がずれ落ちる心配もありません。小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して使用できます。

掘りごたつを使うと、じんわりとした温かさが足元から全身に広がります。寒い冬の日でも、掘りごたつに入ればすぐに体が温まり、快適に過ごすことができます。家族や友人と掘りごたつを囲めば、温かい料理や飲み物を楽しみながら、心も体も温まる時間を共有できます。温かい空間でリラックスしながら語り合う時間は、日々の疲れを癒してくれるでしょう。

最近では、掘りごたつの機能性も進化しています。温度調節機能付きのものや、ヒーターユニットが薄型で足元が広く使えるものなど、様々な種類があります。和室だけでなく、洋室にも合うデザインも増えており、現代の住宅にも取り入れやすくなっています。新築やリフォームの際に、掘りごたつを検討してみてはいかがでしょうか。きっと、家族団らんの時間をより豊かにしてくれるはずです。

項目 説明
定義 床や畳に埋め込んだこたつ
メリット 足を伸ばしてゆったりくつろげる、正座が苦手な方や高齢の方にもおすすめ、こたつ布団がずれ落ちる心配がない、足元から温まる、家族団らんの時間を豊かにする
種類 温度調節機能付き、薄型ヒーターユニット、和室だけでなく洋室にも合うデザイン
その他 新築やリフォーム時に検討

設置工事について

設置工事について

掘りごたつを設置するには、床や畳を大きく変える作業が必要です。そのため、専門の業者に頼むのが一般的です。

家を新しく建てる場合は、設計の段階から掘りごたつを組み込むことで、設置作業がより簡単になります。すでに建っている家に設置する場合でも、リフォーム業者と細かく相談することで、自分の希望に合った掘りごたつを作ることができます

床の材料の種類や部屋の広さ、家族の人数などを考えて、掘りごたつのちょうど良い大きさや形、置く場所などを決めましょう

掘りごたつの深さも重要なポイントです。小さなお子様や高齢の方がいる場合は、浅めの掘りごたつの方が安全です。また、足を伸ばしてゆったりくつろぎたい場合は、深めの掘りごたつがおすすめです。掘りごたつの形状も正方形、長方形、円形など様々です。部屋の形や使い勝手に合わせて選びましょう。

設置工事は数日かかる場合もありますので、事前にスケジュールを調整しておきましょう。また、掘りごたつには電気の配線工事も必要です。そのため、資格を持った電気工事の専門業者に依頼する必要があります。

費用は、掘りごたつの大きさや形状、使用する材料、工事の難易度などによって異なります。複数の業者から見積もりを取り内容を比較検討することが大切です。

設置後は、定期的なお手入れが必要です。掘りごたつの内部を掃除し、清潔に保つようにしましょう。また、ヒーター部分の点検も忘れずに行い、安全に使い続けられるように心がけましょう。

項目 内容
設置方法 新築時に設計段階から組み込む、既存住宅にリフォーム業者と相談して設置
業者 専門業者に依頼
検討事項 床材、部屋の広さ、家族の人数、大きさ、形、設置場所、深さ、形状(正方形、長方形、円形など)
深さ 子供や高齢者には浅め、ゆったりくつろぎたい場合は深め
工事期間 数日かかる場合あり、事前のスケジュール調整が必要
電気工事 資格を持った電気工事専門業者に依頼
費用 大きさ、形状、材料、工事難易度による、複数業者から見積もりを取り比較検討
設置後のメンテナンス 定期的な清掃、ヒーター部分の点検

種類と選び方

種類と選び方

掘りごたつは、家族団らんのひとときを暖かく演出してくれる和の空間を象徴するものです。大きく分けて既製品であるユニットタイプと、注文に応じて作る造作タイプの二種類があります。ユニットタイプは工場で生産されているため、価格が比較的安く、設置工事も簡単です。工期が短く済むので、急いで設置したい方にもおすすめです。様々な大きさや形が用意されているので、部屋の広さに合わせて選ぶことができます。一方、造作タイプは、部屋の形や希望に合わせて自由に設計できることが大きな魅力です。材質や形、大きさなどを自由に決められるため、世界に一つだけのオリジナルの掘りごたつを作ることができます。ただし、ユニットタイプに比べて費用は高くなりますし、工事期間も長くかかります。

掘りごたつの形も様々です。正方形は、どの位置に座っても均等な距離感を保てるため、家族団らんに最適です。長方形は、大人数で囲む場合や、部屋の形状に合わせて設置する場合に適しています。円形は、柔らかい印象を与え、部屋に温かみのある雰囲気を醸し出します。部屋の広さや使い方、家族の人数などを考えて、最適な形を選びましょう。

掘りごたつに使われる材料も多種多様です。床材には、耐久性があり、お手入れが簡単なフローリング材や、温かみのある無垢材などがあります。畳の種類も豊富で、和紙を原料とした丈夫で色褪せにくいものや、い草の香りと肌触りが楽しめるものなど、様々な種類があります。部屋の雰囲気に合わせて、床材や畳を選び、自分好みの空間を演出しましょう。

また、ヒーター部分が取り外せるタイプも人気を集めています。冬は掘りごたつとして暖かく過ごし、夏は普通のテーブルとして使えるため、一年を通して快適に利用できます。収納場所に困ることもありません。掘りごたつを選ぶ際には、これらの点も考慮に入れて、家族みんながくつろげる空間を作り上げていきましょう。

種類 価格 設置工事 工期 設計
ユニットタイプ 安い 簡単 短い 規格品から選択
造作タイプ 高い 複雑 長い 自由設計
特徴
正方形 均等な距離感
長方形 大人数、部屋の形状に合わせやすい
円形 柔らかい印象
材料 種類
床材 フローリング材、無垢材
和紙畳、い草畳
ヒーター 特徴
取り外し可能 夏はテーブルとして使用可能

安全性への配慮

安全性への配慮

掘りごたつは、冬場の暮らしを暖かく快適にしてくれる一方で、火災や低温火傷、一酸化炭素中毒といった危険も潜んでいます。安全に利用するために、日頃からの注意と適切な対策が必要です。

まず、熱源となる電気配線やヒーター部分の点検は欠かせません。配線が傷んでいたり、ヒーターに異常がないか、定期的に確認しましょう。また、こたつ内部は高温になるため、燃えやすい物を近づけないようにしましょう。毛布や衣類、新聞紙などが触れると、火災に繋がる恐れがあります。特に、就寝時は必ず電源を切り、一酸化炭素中毒を防ぐために、こまめな換気を心掛けましょう。

小さなお子様や高齢者がいる家庭では、転落事故にも注意が必要です。掘りごたつに誤って落ちてしまうと、大けがに繋がる可能性があります。安全対策として、掘りごたつ専用の安全柵の設置を検討しましょう。柵があれば、お子様がうっかり落ちてしまう危険を減らすことができます。また、高齢者の場合は、立ち上がる際にふらついて転落する恐れがありますので、手すりなどを設置するのも良いでしょう。

さらに、低温火傷にも気を付けなければなりません。長時間同じ姿勢でこたつに入っていると、皮膚が低温で長時間温められることで、赤くなったり水ぶくれができたりすることがあります。こたつを使用する際は、時々体勢を変えたり、休憩を取ったりするなどして、同じ部位に熱が集中しないように注意しましょう。こたつの温度設定にも気を配り、必要以上に高温に設定しないようにしましょう。

掘りごたつは正しく使えば、快適な暖房器具となります。安全に利用するために、こまめな点検と適切な対策を行い、家族みんなで安全な冬を過ごしましょう

危険性 対策 対象者
火災 電気配線・ヒーターの点検、燃えやすい物を近づけない、就寝時は電源を切る 全員
一酸化炭素中毒 こまめな換気、就寝時は電源を切る 全員
転落事故 安全柵の設置、手すりの設置 幼児、高齢者
低温火傷 体勢を変える、休憩を取る、温度設定に注意 全員

日々の手入れ

日々の手入れ

掘りごたつを長く快適に使うためには、毎日のちょっとしたお手入れがとても大切です。こたつは冬の間、家族団らんの大切な場所となるもの。だからこそ、清潔に保ち、長く愛用したいですよね。

まず、こたつ布団のお手入れについて。こたつ布団は定期的に洗濯し、天気の良い日には天日干しを行いましょう。布団を清潔に保つことで、ダニやカビの発生を効果的に防ぐことができます。週に一度は布団を干す、月に一度は洗濯するなど、ご自身の生活スタイルに合わせて習慣づけると良いでしょう。

次に、掘りごたつ内部のお手入れです。掘りごたつ内部は埃やゴミが溜まりやすい場所です。掃除機を使って丁寧にゴミを吸い取ったり、ブラシを使って細かいゴミをかき出したりすることで、清潔さを保つことができます。こたつを使う前、もしくは使った後にこまめな掃除を心掛けましょう。

そして、床材や畳のお手入れも忘れずに行いましょう。普段は乾いた布で拭き掃除を行い、汚れが目立つ場合は、固く絞った布で水拭きをしましょう。汚れがひどい場合には、中性洗剤を水で薄めて使用し、拭き取った後はしっかりと乾拭きをしてください。洗剤が残っていると、変色や傷みの原因となることがあるので注意が必要です。

最後に、ヒーター部分の点検です。こたつを使用中に、異臭や異音、発熱しないなどの異常に気付いた場合は、直ちに使用を中止し、販売店や専門業者に点検を依頼してください。自分で修理しようとすると、かえって故障を悪化させる可能性があります。安全のためにも、専門家に任せるようにしましょう。

このように、日ごろからこまめな手入れを行うことで、掘りごたつの寿命を延ばし、快適な空間を長く楽しむことができます。家族みんなが気持ちよく過ごせるよう、定期的なお手入れを心掛けましょう。

お手入れ対象 お手入れ方法 頻度 注意点
こたつ布団 洗濯、天日干し 洗濯:月1回
天日干し:週1回
ダニ・カビ防止
掘りごたつ内部 掃除機、ブラシ 使用前後 埃やゴミの除去
床材/畳 乾拭き、水拭き
(汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤)
適宜 洗剤使用後は乾拭き
ヒーター部分 異臭・異音・発熱しない場合は専門業者に点検依頼 適宜 自分で修理しない

暮らしへの提案

暮らしへの提案

冬は寒さが厳しく、家にこもりがちになります。そんな冬を快適に、そして楽しく過ごすために、掘りごたつのある暮らしを提案します。掘りごたつは、日本の伝統的な暖房器具であり、家族団らんの象徴でもあります。床の一部を掘り下げ、そこに熱源を設置することで、足元からじんわりと温まることができます。

掘りごたつは、多目的な空間として活用できます。家族や友人と鍋を囲みながら温かい料理を共にしたり、お茶を飲みながら語らいの時間を過ごしたり。また、一人でゆっくりと読書をしたり、趣味に没頭したりするのにも最適です。掘りごたつは、人々を自然と引き寄せ、温かいコミュニケーションを生み出す力を持っています。

掘りごたつをより快適な空間にするためには、周りの環境づくりも大切です。柔らかい座布団やクッションをたくさん用意することで、ゆったりとくつろぐことができます。また、落ち着いた雰囲気の照明を取り入れることで、リラックス効果を高めることができます。さらに、掘りごたつの大きさに合ったテーブルを選ぶことで、食事や作業がしやすくなります。テーブルは、天然木の温もりが感じられるものを選ぶと、より一層くつろぎの空間を演出できます。

掘りごたつに合う座椅子も重要な要素です。長時間座っていても疲れない、背もたれのある座椅子を選ぶと、快適に過ごせます。また、座布団と同様に、座椅子にも季節感のある素材や色を選ぶことで、部屋全体の雰囲気を統一することができます。

掘りごたつを中心とした空間は、寒い冬を暖かく、そして心豊かに過ごすための大切な場所となります。家族の絆を深め、日々の暮らしに温もりを与えてくれる掘りごたつのある暮らしを、ぜひ取り入れてみてください。

メリット 使い方 快適にするためのポイント
  • 冬を快適に過ごせる
  • 家族団らんの場になる
  • 足元から温まる
  • 家族や友人と鍋を囲む
  • お茶を飲みながら語る
  • 読書をする
  • 趣味に没頭する
  • 柔らかい座布団やクッションを用意する
  • 落ち着いた雰囲気の照明を取り入れる
  • 掘りごたつの大きさに合ったテーブルを選ぶ
  • 天然木のテーブルを選ぶ
  • 長時間座っていても疲れない座椅子を選ぶ
  • 座布団や座椅子は季節感のある素材や色を選ぶ