
容積率を知って家を建てよう!
家を建てる計画を立てる際、土地の広さだけでなく、建てられる家の大きさにも限りがあることを知っておくことが大切です。この建物の大きさを制限する決まりごとが、『容積率』です。容積率とは、簡単に言うと、敷地の広さに対して、どれだけの大きさの建物を建てられるかを示す割合のことです。
もう少し詳しく説明すると、容積率は敷地面積に対する延べ床面積の割合で表されます。ここで、延べ床面積とは、各階の床面積を全て足し合わせた面積のことです。例えば、1階と2階がある家の場合、1階の床面積と2階の床面積を合計したものが延べ床面積になります。
具体的な例を挙げてみましょう。敷地面積が100平方メートルの土地に家を建てる場合を考えてみます。もし、その地域の容積率が100%だとすると、建てられる家の延べ床面積は最大で100平方メートルまでとなります。2階建ての家を建てるなら、1階と2階それぞれの床面積は50平方メートルずつになります。
もし容積率が200%であれば、延べ床面積は200平方メートルまで建てることが可能になります。この場合、2階建ての家なら各階100平方メートルずつ、あるいは3階建ての家を建てることもできます。それぞれの階の床面積を調整することで、様々な間取りの設計が可能になります。
このように、容積率の値が大きいほど、同じ敷地面積でもより大きな家を建てることができるのです。家を建てる際には、その土地の容積率を事前に確認することが重要です。希望する家の大きさや間取りを実現できるかどうか、容積率を考慮に入れて計画を立てましょう。