磁器質タイル:美しさと強さを兼ね備えた建材
焼き物は、私たちの暮らしに欠かせない素材です。古くから食器や壺、茶碗、置物、家の壁など、様々な用途で使われてきました。焼き物は、粘土をこねて形を作り、高温の窯で焼き固めて作ります。この焼き物の種類は、焼く温度や作り方によって大きく三つの種類に分けることができます。
一つ目は陶器です。陶器は比較的低い温度で焼かれるため、生地に隙間が多く、叩くと鈍い音がします。また、吸水性が高いのも特徴です。そのため、陶器は水を吸い込みやすく、使う前に水に浸けておくことで、料理の汁気や匂いが染み込むのを防ぐことができます。陶器の温かみのある風合いと、ほどよい吸水性は、ご飯茶碗や湯呑み、植木鉢などに最適です。
二つ目はせっ器です。せっ器は陶器よりも高い温度で焼かれるため、生地が硬く、叩くと軽い金属のような音がします。陶器に比べて吸水性が低いため、汁気のある料理にも安心して使えます。急須や土鍋など、日常的に使う食器に広く利用されています。
三つ目は磁器です。磁器は最も高い温度で焼かれるため、叩くと澄んだ高い金属音がします。生地は緻密で硬く、吸水性はほとんどありません。表面に釉薬と呼ばれるガラス質の膜がかけられているため、滑らかで光沢があります。このため、汚れが付きにくく落としやすいという利点があります。磁器は高級食器や花瓶、タイルなど、様々な用途で使われています。このように、焼き物は種類によって性質が大きく異なり、それぞれに適した使い方があります。焼き物の種類を見分け、それぞれの特性を理解することで、より豊かな暮らしを楽しむことができるでしょう。