防湿シート:本当に必要?
住まいをより良く変えるお手伝いをするにあたり、まず初めに、リフォームを考える上でどうしても後回しになりがちな、しかしながら大変重要な部分についてお話したいと思います。それは、家の基礎部分です。普段目に触れる機会は少ないですが、家は基礎の上に成り立っており、その基礎の良し悪しが家の寿命を大きく左右します。
基礎部分で特に注意が必要なのが、湿気対策です。家の土台となる床下は、地面からの湿気が上がりやすく、じめじめとした環境になりがちです。この湿気をそのままにしておくと、木材が腐食したり、シロアリが発生する原因となります。家の構造を支える木材が傷んでしまうと、家の耐久性が低下し、最悪の場合、家が傾いたり、倒壊する危険性も出てきます。
そこで重要となるのが、基礎部分に敷き込む防湿シートです。防湿シートは、地面から上がってくる湿気を遮断し、床下を乾燥した状態に保つ役割を果たします。建材に湿気が侵入するのを防ぐことで、建物の寿命を延ばし、家の耐久性を高めることができます。
また、湿気は人の健康にも悪影響を及ぼします。湿度の高い床下はカビやダニの温床となり、アレルギーや呼吸器疾患の原因となることがあります。防湿シートを敷くことで、床下の湿度を抑え、健康的な住環境を維持することができます。快適な暮らしを送るためには、目に見えない部分にも気を配ることが大切です。
家は一生に一度の大きな買い物と言われます。リフォームは、その大切な家を守るための投資です。目に見える部分だけでなく、基礎部分の防湿対策にもしっかりと目を向け、長く安心して暮らせる家づくりを目指しましょう。