みんなにやさしいUDリフォーム
誰もが暮らしやすい家にするための改修を、私たちは「誰もが快適な住まい」と呼んでいます。これは、生まれ育った国や言葉、年齢や性別、障がいの有無など、さまざまな違いがある人々が、等しく快適に暮らせるようにするための工夫です。
近年、高齢化が進むにつれて、住み慣れた家で長く安心して暮らしたいという願いが強まっています。また、一人暮らしや共働き世帯の増加など、生活のスタイルも多様化しています。このような社会の変化を受けて、「誰もが快適な住まい」への関心はますます高まっています。
これまで「バリアフリー」という言葉がよく使われてきましたが、これは主に障がいのある方を対象としたものでした。段差をなくしたり、手すりを設置したりすることで、移動のしやすさを考えて作られてきました。しかし、「誰もが快適な住まい」は、障がいの有無に関わらず、あらゆる人が暮らしやすい空間を作ることを目指しています。
例えば、玄関の上がり框を低くしたり、廊下や浴室を広めに設計することで、高齢の方や車いすを使う方はもちろん、小さな子どもや荷物の多い人にとっても移動が楽になります。また、照明を明るくしたり、収納場所を工夫することで、家全体の使い勝手が良くなり、家族みんなが快適に過ごせるようになります。
「誰もが快適な住まい」は、単に家の機能性を向上させるだけでなく、すべての人が安心して暮らせる社会を作るためにも重要な役割を担っています。誰もが自分らしく、そして安全に暮らせる社会の実現に向けて、住まいづくりを通して貢献していきたいと考えています。