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強く美しく、環境にも優しい!集成材の魅力

集成材とは、薄い板材(ラミナ)を接着剤で幾重にも重ね合わせて作る、工業化された木質構造用の材料です。この材料は、木材を無駄なく使えるだけでなく、一本の木から切り出した木材よりも強度と寸法の安定性に優れている点が大きな特徴です。 住宅の柱や梁といった構造材として使われることが一般的ですが、床材や壁材、家具など、幅広い用途で利用されています。集成材の製造過程では、木材の節や割れといった欠点部分を取り除き、良質な部分だけを使います。そのため、出来上がった集成材は非常に強く、耐久性にも優れています。また、乾燥によって木材が狂ったり割れたりするのを抑え、寸法が安定しているので、施工後の変形やトラブルを少なくできます。 一本の木から得られる木材と比べて、集成材には様々な利点があります。例えば、大きな寸法の部材を作ることができ、住宅の広い空間を実現するのに役立ちます。また、乾燥による狂いや割れが少ないため、施工後の変形やトラブルを軽減できる点もメリットです。さらに、異なる種類の樹種を組み合わせて製造できるため、デザインの自由度が高く、美観にも優れています。例えば、色の異なる木材を組み合わせることで、個性的なデザインの家具や内装材を作ることができます。 集成材は、環境にも配慮した材料と言えます。小さな木材や、これまで利用が難しかった木材も有効に活用できるため、森林資源の保護に貢献します。また、製造過程で使用する接着剤も、シックハウス症候群の原因となる物質を含まない、安全なものを使用しています。このように、集成材は強度や耐久性、寸法安定性、デザイン性、環境性能など、多くの利点を兼ね備えた優れた建材と言えるでしょう。