コルクタイル

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素材

コルクタイル:自然素材の温もり

コルクタイルとは、ヨーロッパなどに生育するコルク樫という木の樹皮から作られる自然素材の床材や壁材のことです。木を伐採することなく、樹皮を剥ぐだけで採取できるため、環境に優しい材料として注目を集めています。採取された樹皮は、粉砕し、熱と圧力を加えて成形することで、タイル状のシートになります。一般的には、一枚が縦横300〜400mm程度の正方形で、厚さは数mmから十数mmまで様々な種類があります。 コルクタイルの特徴としてまず挙げられるのは、その独特の風合いです。天然素材ならではの温かみのある色合いと、柔らかな肌触りは、自然素材をふんだんに使った住宅や、ペットと暮らす家庭にぴったりの床材といえます。また、コルク樫の樹皮には、無数の小さな空気の層が含まれています。この空気の層が、優れた断熱性と保温性を実現する鍵となっています。冬は足元から冷気が上がってくるのを防ぎ、夏は強い日差しによる室温の上昇を抑えてくれるため、一年を通して快適な居住空間を作ることができます。 さらに、コルクタイルは弾力性にも優れています。これは、内部に含まれる空気の層がクッションのような役割を果たすためです。歩いたり、立ったりする際の足腰への負担を軽減してくれるだけでなく、万が一転倒した場合でも、衝撃を吸収し、怪我の防止につながります。小さなお子さんや高齢者のいる家庭でも安心して使用できます。また、吸音効果も高く、階下への生活音を軽減してくれる効果も期待できます。集合住宅など、音の問題が気になる場合にも有効な床材と言えるでしょう。
見積り

快適な住まいへの第一歩:内装工事費を理解する

住まいの模様替えを考える時、まず気になるのは費用です。内装工事費とは、家の内側を快適で美しく整えるための工事にかかる費用のことです。具体的にはどんな工事が含まれるのでしょうか。天井や壁に壁紙を貼る工事、床に絨毯を敷く工事、和室に畳を敷き替える工事、床にコルクタイルを貼る工事などが代表的な内装工事です。 これらの工事は、家の骨組みを作る大工工事、壁を塗る左官工事、タイルを貼るタイル工事、ペンキを塗る塗装工事とは違います。つまり、家の構造を作る工事や、壁や床の基礎を作る工事ではなく、それらの上にさらに仕上げを行う工事の費用が内装工事費となります。 例えば、壁を作るのは左官工事ですが、その上に壁紙を貼るのは内装工事です。床板を張るのは大工工事ですが、その上に絨毯やコルクタイルを敷くのは内装工事です。和室の土台を作るのは大工工事ですが、畳を新調して敷くのは内装工事となります。このように、内装工事は、住まいの快適さを大きく左右する重要な仕上げの工程です。 新しく家を建てる時だけでなく、古くなった家を改修するリフォームの時にも内装工事は必要です。壁紙が色あせていたり、床が傷ついていたりする場合は、内装工事を施すことで、まるで新築のように美しく生まれ変わらせることができます。快適な住まいを実現するためには、内装工事は欠かせない要素です。リフォームを計画する際には、まず内装工事費についてしっかりと理解しておきましょう。それが、満足のいくリフォームへの第一歩となるでしょう。