
シールドビーム電球とは?リフォームで交換時の注意点
シールドビーム電球は、白熱電球の一種で、レンズと反射板が一体となっているのが大きな特徴です。まるで電球自体がレンズと反射板を兼ね備えているかのように、一つの部品として作られています。この一体構造こそが、シールドビーム電球の様々な特性を生み出す鍵となっています。
まず、高い集光性が挙げられます。電球から出た光は、内蔵された反射板によって効率よく前方に集められ、力強い光となって遠くまで届きます。そのため、自動車のヘッドライトのように、夜道を明るく照らす必要がある場合に最適です。また、舞台照明や工事現場の投光照明など、特定の場所を強く照らしたい時にも活躍します。
さらに、電球の内部は真空または不活性ガスで満たされています。これは、フィラメントから発した光が空気中の酸素と反応してフィラメントが酸化し、寿命が短くなるのを防ぐためです。また、不活性ガスまたは真空状態にすることで、フィラメントから発せられた光が効率よく反射板に届き、光のロスを最小限に抑えることができます。これにより、少ない電力でも明るく照らすことが可能になります。
構造がシンプルなこともメリットの一つです。部品点数が少ないため、製造コストが比較的低く抑えられます。そのため、交換費用を抑えたい場合に適しています。
一方で、フィラメントが切れた場合は電球全体を交換する必要があります。レンズと反射板が一体化しているため、フィラメントだけを交換することができません。そのため、他の電球と比べると交換頻度が高くなる可能性があり、その点は注意が必要です。また、点灯中の電球は高温になります。これは白熱電球全般に言えることですが、うっかり触ってしまうと火傷の危険がありますので、取り扱いには十分注意が必要です。