南洋材で家を快適にリフォーム
南洋材とは、赤道の近くのあたたかく湿った地域で育つ木から採れる木材です。一年を通して気温が高く、雨も多い場所で育つため、成長が早く、実に様々な種類が存在します。
日本で家の材料としてよく使われている南洋材の一つに、フタバガキ科のラワンと呼ばれる種類があります。ラワンは柔らかく加工しやすいため、薄い板を何枚も重ねて作る合板の材料として、家具や壁、床などに広く使われています。ラワンは色や木目が均一なため、塗装もしやすく、価格も手頃なことから、住宅で広く利用されています。
ラワンの他にも、南洋材には様々な種類があります。例えば、黒檀(こくたん)は、黒く美しい光沢を持ち、高級な家具や楽器、彫刻などに用いられます。また、チークは油分を多く含み、水に強く、耐久性が高いことから、船の甲板や高級家具に使われます。濃い茶色の美しい木目も特徴です。さらに、ウリンは非常に硬く、耐久性に優れているため、ウッドデッキや桟橋などの屋外で使用する場所に適しています。シロアリなどの害虫にも強く、腐りにくいという特徴も持っています。
このように、南洋材は種類によって強度や耐久性、色味や木目などが大きく異なります。そのため、家のリフォームで木材を使う際には、それぞれの場所に適した種類を選ぶことが大切です。例えば、水回りには耐久性の高い木材を、家具には美しい木目の木材を選ぶなど、用途に合わせて適切な南洋材を選ぶことで、より長く快適に暮らせる家を作ることができます。