パーティクルボード

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防音

静かな暮らし:遮音フローリングの魅力

集合住宅では、上下階の生活音が悩みの種となることが少なくありません。特に、子供が走り回ったり、物を落としたりする際に発生する軽量床衝撃音は、日常生活で発生しやすく、階下への騒音問題へと発展しやすいものです。 このような問題を解決するために開発されたのが遮音フローリングです。遮音フローリングは、特殊な構造や素材によって、音を吸収したり、振動を抑え込んだりする効果を発揮します。従来のフローリング材と比べて、階下への音漏れを大幅に抑えることができるため、静かで快適な住環境を実現できます。 遮音フローリングには、フローリング材の中に遮音材を組み込んだタイプや、フローリング材自体が特殊な多層構造になっているタイプなど、様々な種類があります。遮音材には、ゴムや樹脂、特殊な繊維など、様々な素材が用いられています。これらの素材は、音を吸収するだけでなく、振動を抑制する効果も持ち合わせています。多層構造のフローリング材は、それぞれの層が異なる素材や硬度で構成されており、音の伝わり方を分散・吸収することで、階下への騒音伝搬を効果的に防ぎます。 近年では、遮音性能の高さだけでなく、デザイン性や質感にも優れた製品が増えてきており、様々な部屋の雰囲気に合わせやすい製品も多くなっています。木目の美しいものや、色合いの豊富な製品など、インテリアに合わせて選べるようになっています。そのため、新築はもちろん、リフォームでも遮音フローリングを選ぶ人が増えています。快適な住環境の実現のために、遮音フローリングは有効な手段の一つと言えるでしょう。
素材

便利な板材、パーティクルボード

木のくずを集めて板にしたもの、それが砕片板です。この板は、木を細かく砕いた木片を、接着剤で固めて作られています。のこぎりで木を切ったときに出るおがくずや、木材を必要な大きさに切ったときに出る余りの木などを活用しているので、木の資源を無駄なく使えることが大きな利点です。 砕片板を作る工程では、木片の向きをばらばらにすることで、板全体の強度が均一になります。そのため、板が反ったり割れたりしにくいという特徴も持っています。また、木を細かく砕いているので、大きな一枚板を作るのも簡単です。さらに、使う木の材料を選ばないので、他の板に比べて値段が安いことも魅力です。 砕片板は、そのまま使うこともできますが、表面に薄い化粧板を貼ったり、塗料を塗ったりすることで、見た目も美しく仕上げることができます。例えば、木目模様のシートを貼れば、まるで一枚板のように見せることも可能です。また、好きな色の塗料を塗れば、部屋の雰囲気に合わせた家具を作ることもできます。 加工のしやすさも砕片板の大きな特徴です。のこぎりや錐などで簡単に加工できるので、日曜大工にも向いています。棚や机など、自分の好きな形に加工して、オリジナルの家具を作ることができます。このように、砕片板は様々な用途に使える、便利な材料なのです。