プライムレート

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変動金利型住宅ローン:メリットとデメリット

変動金利型住宅ローンは、読んで字のごとく、借り入れ金利が市場の動向に合わせて変動する住宅ローンのことです。金利の変動は、一般的に長期プライムレートと呼ばれる指標を基準に行われます。この長期プライムレートは、主な銀行が優良な企業に対して融資する際の金利の目安となるものです。 金利の見直しは半年に一度、4月1日と10月1日に行われます。各銀行は、この時点での長期プライムレートを参考に、今後の金利を決定します。ただし、変更された金利が実際に適用されるのは、見直しから数ヶ月後の7月と翌年1月です。つまり、4月1日に見直された金利は7月から、10月1日に見直された金利は翌年1月から、それぞれ適用され、皆さんの毎月の返済額に反映されることになります。 金利が変動するということは、返済額も変動するということです。市場の金利が上昇すれば返済額も増え、逆に金利が低下すれば返済額も減ります。このため、将来の収入や支出を予測し、返済計画を立てる際には、金利変動のリスクを考慮に入れる必要があります。 返済額は5年ごとに見直されます。これは、金利の変動が長期的に及ぼす影響を調整するためです。例えば、低金利の時期が長く続いた後に金利が急上昇した場合でも、返済額は以前の返済額の25%増までに制限されます。この仕組みは、急激な金利上昇による返済負担の急増から借り手を守り、生活の安定を守るための安全弁として機能します。 このように、変動金利型住宅ローンは、金利変動に応じて返済額が変わるため、家計管理には注意が必要です。しかし、一般的に固定金利型住宅ローンよりも初期の金利が低いというメリットもあります。それぞれの特性を理解し、ご自身の状況に合った住宅ローンを選ぶことが大切です。