ポリスチレンフォーム

記事数:(1)

断熱

快適な住まい:発泡系断熱材

発泡プラスチック断熱材とは、空気の泡をたくさん含んだプラスチック素材でできた断熱材のことです。軽いことと、熱を伝えにくいことが特徴で、家の壁や屋根、床などに使われています。 発泡プラスチック断熱材の種類はいくつかありますが、住宅でよく使われているのがポリスチレンフォームです。ポリスチレンという樹脂を原料として、発泡させて作ります。白い板状の形をしているものが多く、よく見かける断熱材の一つと言えるでしょう。 ポリスチレンフォームの中には、小さな独立した空気の泡が無数に入っています。この空気の泡が熱の移動を遮り、断熱効果を発揮するのです。泡の数が多ければ多いほど、断熱性能は高くなります。例えるなら、ダウンジャケットと同じ仕組みです。ダウンジャケットも、羽毛の中の空気が体温を逃がさないようにしてくれることで暖かさを保ちます。 ポリスチレンフォームは加工しやすいこともメリットの一つです。普通の刃物で簡単に切ることができるので、現場で必要な大きさに合わせて調整できます。また、軽いため、持ち運びや施工が楽で、建物全体への負担も少ないという利点もあります。 価格も比較的安く、性能と価格のバランスが良いことから、住宅の断熱材として広く普及しています。断熱材を選ぶ際には、断熱性能だけでなく、施工のしやすさや費用なども考慮することが大切です。総合的に見て、ポリスチレンフォームは多くの点で優れた断熱材と言えるでしょう。