
住まいの維持費を賢く抑える
家を所有すると、住宅の購入費用以外にも、住み続ける限り払い続けなければならない費用が発生します。これを維持費、あるいは使い方によっては動く費用と呼ぶこともあります。この維持費は、家の大きさや設備、建てられた時期、家族の人数、暮らし方によって大きく変わってきます。
まず、家は建てたばかりの時は綺麗で気持ちが良いものですが、時が経つにつれて少しずつ傷んでいきます。そのため、定期的に手入れや修理が必要になります。屋根や外壁の塗り替え、台所やお風呂などの設備の交換、壁紙の張り替えなど、その内容は様々で、費用も高額になることがあります。特に、築年数が経つにつれて、これらの費用は増加する傾向にあります。そのため、将来を見据えて計画的に修繕積立金を準備しておくことが大切です。
次に、毎月かかる電気、ガス、水道などの費用も維持費に含まれます。冷暖房、照明、水道は毎日の暮らしに欠かせないものですが、家の省エネルギー性能が低いと、予想外に費用がかさんでしまうこともあります。最近では、太陽光発電や断熱材などを導入することで、これらの費用を抑える工夫をしている家も増えています。
さらに、固定資産税や都市計画税といった税金も維持費の一部です。これらの税金は、家の価値に応じて金額が決まるため、高価な家ほど負担も大きくなります。また、地域によっても税率が異なるため、事前に確認しておく必要があります。
このように、家の維持費は様々な要素が複雑に関係し合っており、家を持つ前にしっかりと内容を把握し、無理のない資金計画を立てることが重要です。購入費用だけに注目せず、長い目で見て、無理なく支払えるかどうかを検討しましょう。