ラス

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工法

ラスモルタルで外壁を美しく長持ちに

{ラスモルタルとは、建物の外壁などによく使われる仕上げ方法のことです。}仕上げに使う材料はモルタルと呼ばれる、水と砂とセメントを混ぜ合わせたものです。このモルタルを壁に塗る際、そのまま塗るのではなく、金網を下地として使うのがラスモルタルの特徴です。 この下地に使う金網のことを「ラス」と呼びます。ラスには、金属の薄い板を網状に加工したメタルラスや、細い針金を編んで作ったワイヤーラスなど、いくつかの種類があります。モルタルはそれだけでは壁にうまくくっつきにくく、ひび割れを起こしたり、剥がれ落ちたりしてしまうことがあります。そこで、ラスを下地として使うことで、モルタルがしっかりと壁に固定され、剥がれにくくなるのです。 家の外壁は常に雨や風、日光にさらされているため、モルタルが剥がれてしまうと、家の耐久性が下がってしまいます。家の骨組みとなる木材がむき出しになり、腐食してしまう恐れもあるでしょう。ラスモルタルはこのような問題を防ぎ、家を長持ちさせるための大切な工夫なのです。 また、モルタル仕上げは独特の落ち着いた雰囲気があり、和風建築から洋風建築まで幅広く使われています。モルタルに色を付けることもできるので、家のデザインに合わせて自由に外観を彩ることができます。ラスモルタル仕上げにすることで、この美しい外観を長く保つことが出来るのです。 近年では、サイディングなど他の外壁材の登場により、ラスモルタルを見かける機会は以前より減ってきています。しかし、モルタルならではの風合いと耐久性は、今もなお多くの家で選ばれています。家のリフォームをお考えの方は、ラスモルタル仕上げも検討してみてはいかがでしょうか。
素材

家のリフォームに役立つラスのお話

「ラス」とは、建築や土木工事で広く使われている、網状の金属製の資材のことです。一見地味な存在ですが、建物の強度や安全性を高める上で、なくてはならない重要な役割を担っています。 ラスは、主に壁、床、天井など、様々な場所に使用されます。建物の構造を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。例えば、モルタルを塗る壁の下地としてラスを使うことで、モルタルと壁の接着強度を高めることができます。ラスの網目がモルタルをしっかりと掴むため、モルタルが剥がれ落ちたり、ひび割れを起こしたりするのを防ぐ効果があるのです。これは、建物の耐久性を高める上で非常に重要です。 また、ラスは壁の下地以外にも様々な用途で活躍しています。例えば、床を施工する際に、コンクリートの中にラスを埋め込むことで、コンクリートの強度を高めることができます。ラスはコンクリートの中で鉄筋のような役割を果たし、ひび割れや破損を防ぎ、建物の耐久性を向上させるのです。 天井にもラスは使われています。天井材を固定するための下地としてラスを使用することで、天井材をしっかりと固定し、落下を防ぐことができます。 さらに、工事現場では、足場板や防護ネットとしてもラスが使用されています。作業員の安全を守る上で、ラスは重要な役割を果たしていると言えるでしょう。 ラスの種類も様々です。材質や網目の大きさ、形状など、用途や施工場所に応じて様々な種類のラスが使い分けられています。例えば、壁の下地材として使用する場合は、モルタルとの相性を考慮して、網目が細かく、錆びにくい材質のラスが選ばれます。一方、足場板として使用する場合は、強度が高く、耐久性のあるラスが選ばれます。 このように、普段は目に触れる機会が少ないラスですが、建物の耐久性や安全性、そして工事現場の安全を守る上で、欠かせない存在なのです。建物の見えない部分で活躍するラスは、まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。