ルクス

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照明

快適な住まいづくりのための照度計画

明るさには、色々な種類があることをご存知ですか?電球を選ぶときに明るさの目安として表示されているルーメン(lm)は光源そのものが発する光の量の合計を表す単位で、光束と呼ばれます。一方で、照度とは、ある場所にどれだけの光が届いているかを表す単位です。単位はルクス(lx)を用います。 同じ電球を使っても、机から電球までの距離が遠くなればなるほど、机の上は暗くなりますよね。これは、机に届く光の量が距離によって変化するためです。つまり、電球の明るさが同じでも、照度は変化するのです。照度は、1平方メートルあたりに1ルーメンの光束が均一に照射されている場合を1ルクスと定義しています。 では、なぜ照度が重要なのでしょうか。それは、私たちの生活空間の快適さや作業効率に大きく関わるからです。例えば、読書や勉強をする際に照度が低いと目が疲れやすくなりますし、逆に高すぎるとまぶしさを感じてしまいます。また、部屋全体の雰囲気も照度によって大きく変わります。落ち着いた雰囲気にしたい場合は低い照度、明るい雰囲気にしたい場合は高い照度にするなど、用途に合わせて適切な照度を設定することが重要です。 日本工業規格(JIS)では、様々な場所に推奨される照度が定められています。例えば、住宅のリビングルームでは100〜300ルクス、寝室では50〜150ルクス、読書や勉強をする机の上では300〜750ルクス程度が推奨されています。これらの数値はあくまでも目安ですが、快適な住まいを作る上での参考になります。新築やリフォーム、模様替えの際には、ぜひ照度にも注目してみてください。