
おしゃれなイギリス張りで壁を彩ろう
イギリス張りは、壁にタイルを貼る独特な方法で、見た目の美しさと整然とした模様が特徴です。小口タイルと二丁掛けタイルという二種類のタイルを一段ずつ交互に配置することで、この模様を作り出します。小口タイルはタイルの短い辺を表面に見せて貼るため、正方形に近い形に見えます。一方、二丁掛けタイルはタイルの長い辺を表面に見せて、二枚分の幅で貼ります。この二種類のタイルが交互に並ぶことで、まるで規則正しいリズムを刻むかのような、美しい模様が生まれます。
名称に「イギリス」とついているため、イギリス発祥と思われがちですが、実は日本で生まれたタイルの貼り方です。その歴史は、レンガを積み上げる技法であるイギリス積みに由来するとされています。イギリス積みは、レンガを縦長、横長と交互に配置する積み方で、強度と見た目の美しさを兼ね備えています。このイギリス積みから着想を得て、タイル張りにも同様の技法が取り入れられ、イギリス張りと呼ばれるようになりました。
イギリス張りは、その整然とした美しさから、住宅だけでなく、様々な場所で採用されています。店舗の内装や公共施設の外壁など、幅広い場所で目にすることができます。また、素材も様々で、陶器や磁器、石材など、様々な種類のタイルでイギリス張りが可能です。素材によって異なる風合いを楽しめるのも、イギリス張りの魅力の一つです。イギリス張りは、見た目だけでなく、施工性や耐久性にも優れています。タイルを交互に配置することで、壁面の強度を高める効果も期待できます。そのため、長く美しく建物を維持したいという場合にも、おすすめのタイルの貼り方と言えるでしょう。