
人気のL型キッチン:レイアウトと動線
エル字型の調理場は、その名の通り、冷蔵庫、流し台、加熱調理機器(コンロやレンジなど)をエル字型に配置した調理場のことを指します。この配置は、調理に必要な設備が作業の流れに沿って配置されるため、とても効率的に料理を作ることができます。たとえば、冷蔵庫から材料を取り出し、流し台で洗い、加熱調理機器で調理するという一連の動作が、スムーズに行えます。まるで料理の流れがエル字型に沿って進んでいくようなイメージです。エル字型の調理場の一番の特徴は、調理場の角の部分を作業台として活用できることです。材料を切ったり、食器を置いたり、様々な用途に使えるので、調理中の作業スペースをしっかり確保できます。このゆとりある作業スペースのおかげで、複数人で一緒に料理をする際にも、お互いに邪魔にならず、スムーズに作業を進めることができます。エル字型の調理場は、その作業効率の高さから人気が高く、多くの家で採用されています。特に、食事をする場所と調理をする場所を一つにした間取りに適しています。例えば、食堂と調理場が一緒になった食堂調理場や、居間と調理場が一緒になった居間調理場などです。このような間取りの場合、エル字型の調理場は、調理と食事、あるいは調理と団らんの空間をゆるやかに区切り、それぞれの空間を快適に保つ役割も果たしてくれます。家族との会話を楽しみながら、あるいはテレビを見ながらでも、効率的に料理を進めることができます。さらに、エル字型の調理場は、壁に囲まれた配置となるため、調理中の油はねや水はねを軽減する効果もあります。壁を有効活用することで、収納棚や吊り戸棚を設置することも容易になり、調理器具や食器を整理整頓しやすいため、調理場全体を清潔に保つことができます。