
住宅ローンと団体信用生命保険
住まいを新しく建てる、あるいは買い替える際に、多くの人が住宅ローンを利用します。このローンを組む時に、ほとんどの場合で加入が必要となるのが団体信用生命保険、略して団信です。この保険は、住宅ローンの返済中に、契約者(ローンを組んだ人)が亡くなったり、重い障害を負ってしまったりした場合に、残りの住宅ローンの借金を保険金で返済してくれるというものです。
住宅ローンは、人生の中でも特に大きな買い物をする際に利用するものなので、その金額もかなりの高額になります。返済期間も長期に渡るため、その間に何が起こるか予想することはできません。もしものことが起こって、ローンの返済が滞ってしまうと、家族に残された家は競売にかけられてしまうかもしれません。そうなれば、住む家を失ってしまうだけでなく、多大な経済的負担を背負うことになりかねません。
団信に加入していれば、そのような不測の事態から家族を守ることができます。万が一、契約者に不幸があったとしても、保険金で住宅ローンが完済されるため、家族は安心して家に住み続けることができます。また、残された家族がローンを返済する必要がないため、経済的な負担を大きく軽減できます。
つまり、団信とは、住宅ローンという大きな金額の借入れに伴うリスクを回避し、家族の生活を守るための安全装置と言えるでしょう。住宅ローンを組む際には、金利や返済期間だけでなく、団信についてもきちんと理解し、加入の必要性をしっかりと考えておくことが大切です。住宅ローンと団信はセットで考えるべきもので、安心してマイホームを手に入れ、快適な暮らしを送るためには欠かせないものと言えるでしょう。
近年では、ガンなどの特定の病気で所定の状態になった場合に保険金が支払われるタイプの団信や、より保障範囲の広い商品も登場しています。それぞれの状況やニーズに合わせて、最適な団信を選ぶことが重要です。