光庭

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設計

光あふれる家の中庭:ライトコートの魅力

家の中心に光を取り込む仕組みとして、光庭と呼ばれる中庭があります。これはライトコートとも呼ばれ、建物の中心部に設けられた吹き抜け空間です。光庭は、採光と風通しを良くするという大切な役割を担っています。 現代の建物では、自然光を上手に利用することが、快適な住まいを作る上で欠かせません。光庭は、まさにうってつけの方法と言えるでしょう。太陽の光を家全体に行き渡らせることで、明るく開放的な空間を作り出します。外の景色を取り込む窓とは違い、光庭は周りの目を気にせず、自然光を最大限に利用できます。 光庭は周囲を壁で囲まれているため、外からの視線を遮り、プライバシーを守ることができます。周囲の目を気にせず、光と風を心ゆくまで楽しむことができます。特に、隣家との距離が近い都市部では、光庭は大変貴重な存在です。 光庭の設計は、家の大きさや形、そして住む人の暮らし方に合わせて、様々な工夫ができます。例えば、光庭の床に石や砂利を敷き詰めれば、和風庭園のような落ち着いた雰囲気を演出できます。また、植栽を施せば、緑あふれる癒やしの空間になります。さらに、光庭に面した場所に窓を設ければ、家の中にいても自然を感じることができ、季節の移ろいを楽しむことができます。 光庭は、単に光を取り込むだけでなく、家の雰囲気を良くし、暮らしにゆとりを生み出す空間です。家づくりを検討する際には、光庭の設置をぜひ考えてみてください。きっと、明るく快適な住まいを実現できるでしょう。
プランニング

ツインコリダー:住まいの快適性を高める設計

ツインコリダーとは、二列に並んだ廊下と中央に吹き抜け空間を持つ建築様式のことです。まるで二本の線路のように廊下があることから、この名前が付けられました。二つの廊下は、複数階に設けられた渡り廊下で繋がっており、それぞれの廊下沿いには住居や部屋が配置されます。この構造は、高層マンションなどの集合住宅でよく採用されています。 廊下は、住人が行き交う通路としての役割だけでなく、建物の構造上も重要な役割を担っています。ツインコリダー構造は、建物の強度を高める効果があります。中央に吹き抜け空間を設けることで、建物の重心が安定し、地震や強風など外部からの力に抵抗しやすくなります。また、複数の渡り廊下で二つの廊下を繋ぐことで、建物の横揺れを軽減する効果も期待できます。 さらに、ツインコリダーは居住者の快適性向上にも貢献します。中央の吹き抜け空間は、自然光を建物内部に取り込みやすく、明るく開放的な空間を作り出します。また、各住戸への採光と通風も確保しやすいため、居住空間の快適性が向上します。プライバシーの確保という点でも、ツインコリダーは有効です。廊下を二列にすることで、各住戸の玄関前に人が集まることを防ぎ、静かで落ち着いた居住環境を提供します。 このように、ツインコリダーは建物の構造強度と居住者の快適性の両方を追求した優れた建築様式と言えるでしょう。高層マンション以外にも、ホテルやオフィスビルなど、様々な建物で採用されています。