南洋材

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家具材メランチの魅力

メランチ材とは、主に東南アジアの熱帯地域で育つフタバガキ科の広葉樹です。豊かな自然の中で力強く育ち、南洋材の代表格として広く知られています。実は、メランチ材と一口に言っても、それは単一の樹種を指すのではありません。ショレア属、パラショレア属など、複数の樹種をまとめてメランチ材と呼んでいます。そのため、木の色合いや木目の表情は、木の種類によって微妙に異なります。 メランチ材は、その色合いによってさらに細かく分類されています。明るい色のホワイトメランチやイエローメランチ、赤みを帯びたライトレッドメランチ、レッドメランチ、そして濃い色のダークレッドメランチなど、様々な種類があります。これらの色の違いは、家具に個性を与え、様々な雰囲気を演出してくれます。例えば、ホワイトメランチは明るく清潔感のある空間を作り、ダークレッドメランチは重厚で落ち着いた雰囲気を演出するのに役立ちます。このように、色合いの違いによって、様々な空間デザインに適応できるのがメランチ材の魅力です。 メランチ材は、成長が早く、計画的な植林と伐採が行われています。そのため、環境への負担が少ない木材としても注目されています。持続可能な森林経営に貢献する素材として、環境保護の観点からも高く評価されています。また、硬くて耐久性があり、加工もしやすいという特徴も持っています。そのため、家具だけでなく、床材や建材など、幅広い用途で利用されています。手頃な価格帯も魅力の一つで、良質な木材を気軽に利用できる点も人気の理由です。
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南洋材で家を快適にリフォーム

南洋材とは、赤道の近くのあたたかく湿った地域で育つ木から採れる木材です。一年を通して気温が高く、雨も多い場所で育つため、成長が早く、実に様々な種類が存在します。 日本で家の材料としてよく使われている南洋材の一つに、フタバガキ科のラワンと呼ばれる種類があります。ラワンは柔らかく加工しやすいため、薄い板を何枚も重ねて作る合板の材料として、家具や壁、床などに広く使われています。ラワンは色や木目が均一なため、塗装もしやすく、価格も手頃なことから、住宅で広く利用されています。 ラワンの他にも、南洋材には様々な種類があります。例えば、黒檀(こくたん)は、黒く美しい光沢を持ち、高級な家具や楽器、彫刻などに用いられます。また、チークは油分を多く含み、水に強く、耐久性が高いことから、船の甲板や高級家具に使われます。濃い茶色の美しい木目も特徴です。さらに、ウリンは非常に硬く、耐久性に優れているため、ウッドデッキや桟橋などの屋外で使用する場所に適しています。シロアリなどの害虫にも強く、腐りにくいという特徴も持っています。 このように、南洋材は種類によって強度や耐久性、色味や木目などが大きく異なります。そのため、家のリフォームで木材を使う際には、それぞれの場所に適した種類を選ぶことが大切です。例えば、水回りには耐久性の高い木材を、家具には美しい木目の木材を選ぶなど、用途に合わせて適切な南洋材を選ぶことで、より長く快適に暮らせる家を作ることができます。