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板目:リフォームで知っておくべき木材の話

木材を選ぶ際、「板目」と「柾目」という言葉を耳にすることがあるでしょう。住宅の模様替えをうまく行うためには、これらの木材の特徴を理解することが大切です。板目とは、丸太から板を切り出す際に、木の年輪を断ち切るように製材して作られた木材のことです。のこぎりの刃が年輪を横切るように切っていく様子を想像してみてください。 この切り出し方によって、板の表面には特有の模様が生まれます。年輪が断ち切られることで、山形や渦巻きのような、曲線を描いた模様が現れるのです。まるで自然が描いた絵画のように、一つとして同じ模様はありません。この美しい模様こそが、板目の最大の特徴と言えるでしょう。木の温もりや自然の力強さを感じさせる、独特の風合いを楽しむことができます。 板目は、柾目に比べて入手しやすく、値段も比較的安いという利点があります。そのため、床材、壁材、家具など、様々な用途で広く使われています。模様替えで木材を選ぶ際には、この板目の特徴を踏まえることで、より満足のいく仕上がりになるでしょう。板目の持つ豊かな表情は、空間に個性と温かみを添えてくれます。また、乾燥による縮みは柾目に比べて大きく、狂いやすいという側面もあります。木材の選び方は、模様替えの完成度を左右する重要な要素です。それぞれの特性を理解し、用途に合った木材を選びましょう。
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木材の暴れを抑えるリフォーム術

木材の暴れとは、木材が乾燥する過程で、形が変わる現象を指します。木材は、もともと生きている木から切り出された天然素材ですから、水分を多く含んでいます。伐採後、木材は徐々に乾燥し、水分が抜けていきます。しかし、この乾燥が木材全体で均一に進まないことがよくあります。 木材の内部には、繊維と呼ばれる細い管のようなものがたくさん詰まっており、これが木材の強度を保っています。乾燥が進むと、これらの繊維は縮んでいきます。ところが、木材の表面と内部、あるいは心材と辺材といった部分で乾燥の速度が異なると、繊維の縮み具合にも差が生じます。すると、木材内部に引っ張り合う力が生まれ、木材が反ったり、曲がったり、ねじれたりといった変形を起こします。これが「暴れ」と呼ばれる現象です。 木材の種類によって、この暴れの起こりやすさは大きく違います。例えば、檜(ひのき)のような針葉樹は比較的素直に乾燥しやすい一方、欅(けやき)などの広葉樹は暴れやすい傾向があります。また、乾燥方法も重要です。急激に乾燥させると暴れが激しくなるため、じっくりと時間をかけて乾燥させる必要があります。さらに、乾燥後の保管環境も大切です。湿度の高い場所に保管すると、木材が再び水分を吸収し、再度暴れを起こす可能性があります。 家屋を建てる、あるいはリフォームを行う際には、この木材の暴れを予め考慮しておくことが非常に重要です。暴れを見越さずに木材を使用すると、施工後に様々な問題が発生する可能性があります。例えば、壁や床に隙間が空いたり、ドアや窓が開閉しにくくなったり、床が水平でなくなったりするといった不具合が起こりえます。 木材の暴れは自然現象であるため、完全に防ぐことはできません。しかし、木材の種類や乾燥方法を適切に選択し、経験豊富な職人が丁寧に施工することで、暴れの影響を最小限に抑えることができます。また、乾燥材や集成材など、暴れにくい木材を使用するのも有効な手段です。このように、木材の性質を理解し、適切な対策を講じることで、美しく、そして長く快適に暮らせる家づくりが可能となります。