木れんが:後付け自在な下地材
木れんがは、頑丈なコンクリートの壁や天井に、後から木材や棚といった様々な部材をしっかりと固定するための、縁の下の力持ちのような下地材です。まるでコンクリートに埋め込まれた魔法のブロックのように、リフォームや模様替えの可能性を大きく広げてくれます。
木れんがを使う方法は、まずコンクリートを流し込む型枠の内側に、あらかじめ木片を埋め込んでおきます。この木片が木れんがの本体となるわけです。そしてコンクリートを流し込み固めることで、木片とコンクリートが一体化し、木れんがが完成します。この時、埋め込む木片の種類や大きさは、後から取り付けたい部材の重さや種類に合わせて調整します。
木れんがが埋め込まれたコンクリート壁には、まるで木の壁のようにネジや釘を打ち込むことができます。ですから、棚や額縁など、様々な部材を簡単に取り付けることができるのです。コンクリートの壁に直接穴を開ける必要がないため、壁を傷つける心配もありませんし、工事の手間も大幅に削減できます。また、コンクリートの強度を損なうこともないので、建物の安全性も保たれます。
木れんがは、内装工事だけでなく、外構工事にも広く活用されています。例えば、庭に設置するウッドデッキやフェンスなどを取り付ける際にも、木れんがが下地材として使われます。
このように、木れんがは、リフォームや模様替えをスムーズに進めるための、大変便利な下地材と言えるでしょう。施工後の自由度を高め、住まいの快適性を向上させる、まさに縁の下の力持ちなのです。