リフォームで注意!建具の『勝手』
家の模様替えを計画する際に、建具の『勝手』を理解することはとても大切です。ドアや窓などの建具は、私たちの生活の流れに大きく影響します。模様替えの前に建具の『勝手』をきちんと確認することで、住みやすい空間を作ることができるでしょう。
『勝手』とは、ドアや窓などの動く部分がどちらの方向に動くかを示す言葉です。例えば、開き戸を手前に引いて開ける場合は『開き勝手が手前』、反対に押して開ける場合は『開き勝手が向こう』と表現します。また、引き戸を右側に引いて開ける場合は『右勝手』、左側に引いて開ける場合は『左勝手』と言います。
この『勝手』は、空間の広さや使い勝手に大きく関わってきます。例えば、狭い場所に手前に開く開き戸を設置すると、開閉のたびに邪魔になり、物が置けません。このような場合は、引き戸や外側に開く開き戸を選ぶことで、空間を有効活用できます。また、家具の配置も『勝手』によって影響を受けます。ドアの開閉範囲に家具を置いてしまうと、ドアが開かなくなるため、家具の配置を工夫する必要があります。
模様替え前に、部屋の寸法や家具の配置を図面に書き出し、建具の『勝手』も書き込むことをお勧めします。そうすることで、実際に生活する様子を想像しやすくなり、より暮らしやすい空間を作ることができます。また、今ある建具を再利用する場合にも、『勝手』を把握しておくことは必須です。適切な場所に設置することで、無駄な費用や時間を省き、環境にも優しくなります。新しく建具を選ぶ際も、ショールームなどで実物に触れて、開閉の感覚を確かめてみることをお勧めします。