
知っておきたい!床板の基礎知識
床板とは、和室で畳の上に敷く平らな板のことです。 箪笥や棚のような重い家具を置く場所に用いられます。畳は柔らかく、重い家具をそのまま置くとへこみや傷みができてしまいます。床板を使うことで、家具の重さが一点に集中するのを防ぎ、畳を保護することができます。また、家具の脚が畳に沈み込むのを防ぎ、安定性を高める効果もあります。
床板には様々な種類があります。材質は、丈夫で美しい木目が特徴の桐や、湿気に強い杉、耐久性に優れた檜などがよく使われます。 大きさや形も様々で、正方形や長方形、円形など、部屋の広さや家具のサイズに合わせて選ぶことができます。最近では、畳の上に直接敷くタイプだけでなく、畳の下に敷くタイプも登場しています。畳の下に敷くタイプは、より床の強度を高め、家具の重さに耐えられるように設計されています。
床板を選ぶ際には、部屋の雰囲気との調和も大切です。 木の色や質感、模様など、周りの家具や調度品との相性を考えて選びましょう。和室の落ち着いた雰囲気を壊さないように、自然な風合いの木材を選ぶと良いでしょう。また、床板の表面には、滑り止め加工が施されているものもあります。小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、安全性を考慮して滑り止め加工のものを選ぶと安心です。
床板を使うことで、畳の傷みを防ぎ、家具を安定して置くことができます。 和室の美観を保ちながら、快適な空間を作るために、床板を有効活用しましょう。定期的に床板を掃除し、乾燥させることで、長く使い続けることができます。古くなった畳の上に新しい畳を敷き詰める「表替え」をする際にも、床板があれば畳を傷つける心配がありません。床板は、和室での暮らしをより豊かにしてくれる便利な道具と言えるでしょう。