
耐震等級で安心の家づくり
耐震等級とは、建物が地震にどれだけ耐えられるかを示す尺度です。地震が起きた時、家が倒壊してしまうか、それとも住み続けられる状態を保てるか、その強さを示すものです。等級は数字が大きくなるほど、地震への強さが増し、等級1から等級3まであります。
等級1は、建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たしていることを示します。これは、数百年に一度発生する大地震でも倒壊しないレベルの耐震性能です。ただし、大地震後に損傷が生じる可能性があり、補修が必要になるケースも想定されます。
等級2は、等級1の1.25倍の耐震性能を持ちます。数百年に一度発生する大地震でも倒壊する可能性が低いだけでなく、大地震後も住み続けられる可能性が高いとされています。
等級3は、等級1の1.5倍の耐震性能を誇り、最も地震に強い等級です。数百年に一度発生する大地震でも倒壊する危険性が極めて低く、大地震後も大きな損傷がなく、継続して住むことができると考えられています。
耐震等級は、建物の壁の量や配置、床や屋根の構造、柱と梁といった主要構造部の接合部の強さ、基礎の固さなど、様々な要素を総合的に評価して決定されます。家を新築する際はもちろん、リフォームを検討する際にも、耐震等級を確認することは、家族の安全を守る上で非常に重要です。耐震等級の高い家は、地震保険料の割引といったメリットもあります。地震の多い日本で暮らす以上、地震への備えとして耐震等級への理解を深め、安全な住まいづくりを心がけましょう。