安定した家づくりの要!連続基礎
連続基礎とは、建物の外周部分や内壁の下に、帯のように切れ目なく続く基礎のことです。例えるなら、建物を支える丈夫な帯を地面に埋め込んだような構造をしています。この基礎の大きな役割は、建物の重さを均等に地盤に伝えることです。地面は場所によって性質が異なり、沈み込みやすさも違います。場所によって沈み込み方が違うことを不同沈下と言いますが、連続基礎はこの不同沈下を防ぎ、建物の安定性を保つ重要な役割を担っています。
連続基礎は、鉄筋コンクリートで作られることが一般的です。地面を掘り、砕石を敷き詰めた上に鉄筋を組み、コンクリートを流し込んで作られます。この鉄筋コンクリートの帯状の基礎が、建物の重さを支え、不同沈下を防ぐのです。
連続基礎は、木造住宅から鉄筋コンクリート造の建物まで、様々な建物で採用されています。特に、木造住宅では布基礎と呼ばれる連続基礎が広く使われています。布基礎は、建物の外周部だけでなく、主要な内壁の下にも設けられ、建物をしっかりと支えます。鉄筋コンクリート造の建物でも、地盤が比較的安定している場合は連続基礎が用いられることがあります。
住宅の基礎としては最も一般的なもので、建物を支える上で非常に重要な役割を担っています。まるで地面にしっかりと根を張るように、縁の下の力持ちとして建物を支えていると言えるでしょう。不同沈下を防ぎ、建物の安全性を確保する上で、連続基礎は欠かせない存在です。地震や台風などの災害時にも、建物の倒壊を防ぐ役割を果たします。しっかりとした連続基礎は、安心して暮らせる住まいづくりの第一歩と言えるでしょう。