基礎パッキンで家の寿命を延ばす
基礎パッキンとは、建物の基礎コンクリートと土台の間に挟み込む、ゴムや樹脂でできた部材のことです。この部材は、建物の耐久性を高める上で、とても大切な役割を担っています。
昔ながらの建築方法では、基礎部分にいくつか換気口を設けることで、床下の空気を入れ替えていました。しかし、この方法では、換気口の配置や数に限りがあるため、床下全体の換気が十分に行き届かない場合もありました。また、地面に近い部分に換気口を設置するため、土や落ち葉、虫などが侵入しやすく、床下の環境が悪化しやすいという欠点もありました。
基礎パッキンを使うことで、土台と基礎が直接触れ合うことを防ぎ、土台への湿気の移動を抑えることができます。木材は湿気を含むと腐りやすいため、基礎パッキンによって湿気を防ぐことで、土台や基礎の腐敗を抑え、建物の寿命を延ばすことに繋がります。
さらに、基礎パッキンは、建物の土台の下全体に隙間を作るため、建物の周囲に沿って、均一に換気口を設けたのと同じ効果が得られます。従来の換気口と比べて、床下の換気量が格段に増え、湿気を効果的に排出できるため、建物の耐久性向上に大きく貢献します。また、開口部が地面から高い位置になるため、土や落ち葉、虫などの侵入も防ぐことができます。
基礎パッキンは、建物の耐久性向上に欠かせない部材と言えるでしょう。家を建てる際やリフォームの際には、基礎パッキンの採用を検討してみる価値は十分にあります。