奥行き

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エクステリア

柱なしバルコニー:広々空間の作り方

柱のないバルコニーとは、読んで字のごとく、地面から支える柱がないバルコニーのことです。まるで家から腕のように突き出した形で設置され、足元がすっきりとして広々とした空間を作り出します。よくバルコニーとベランダを混同する方がいらっしゃいますが、屋根の有無で見分けることができます。屋根がないものがバルコニーで、屋根があるものがベランダです。 柱のないバルコニーの大きな魅力は、その構造上、足元まで空間を広く使えることです。そのため、駐車する場所として使ったり、庭の一部として使ったりと、多目的に活用できます。例えば、土地が狭い場合でも駐車する場所を確保しながら、バルコニーで草花を育てて楽しむこともできます。また、視界を遮る柱がないため、開放的な眺めを楽しむことができます。都会のマンションの高い階に住んでいれば、夜空に広がる美しい景色を一望できる特別な場所となるでしょう。郊外の住宅地であれば、周りの自然を眺められる癒やしの空間となるでしょう。 柱がないバルコニーは、家の外観デザインを個性的にする効果もあります。シンプルで現代的な印象を与えたり、逆に自然と調和した柔らかな雰囲気を演出したりと、家のデザインに合わせて様々な表情を見せることができます。しかし、柱がない分、建物の構造に工夫が必要です。そのため、施工には専門的な知識と技術が求められます。また、耐震性や安全性についても十分に考慮する必要があります。建物の構造計算をしっかり行い、安全性を確保した上で施工することが大切です。
キッチン

快適なキッチンを作る寸法の秘密

台所の使い勝手を大きく左右する調理台の高さ。快適な調理を実現するためには、自分に合った高さを選ぶことが何よりも大切です。 調理台の高さの目安として、日本工業規格(JIS)では80cm、85cm、90cm、95cmの四つの高さが標準とされています。しかし、身長や調理方法によって最適な高さは変わるため、規格にとらわれすぎる必要はありません。 低すぎる調理台では、腰を深く曲げる必要があり、長時間の調理で腰に大きな負担がかかります。逆に、高すぎる調理台では、腕を高く上げ続けなければならず、肩や首が凝りやすくなります。また、鍋やフライパンを扱う際にも、安定感がなく危険です。 最適な高さの目安は、身長÷2+5cmと言われています。例えば、身長が160cmの人であれば、160cm÷2+5cm=85cmが目安となります。ただし、これはあくまでも目安であり、包丁を使う作業が多い、揚げ物が多いなど、調理方法によっても使いやすい高さは変わってきます。 家族みんなで台所を使う場合は、家族それぞれの身長を考慮する必要があります。家族の平均身長から最適な高さを計算する方法もありますが、身長差が大きい場合は、複数の高さを組み合わせることも一つの方法です。例えば、シンクとコンロの高さを変えることで、それぞれに合った高さで作業することができます。 実際にショールームなどで、色々な高さの調理台に立って作業をしてみることをお勧めします。包丁を使う動作、野菜を洗う動作、鍋を振る動作など、普段行う作業を実際に試してみることで、自分にぴったりの高さを体感することができます。 自分に合った高さの調理台を選ぶことで、毎日の料理がより楽しく、快適になります。腰や肩への負担を軽減し、より安全に調理を楽しむことができるでしょう。
室内

広縁:ゆとりの空間で暮らしを楽しむ

広縁とは、奥行きがゆったりとした縁側のことを指します。 普通の縁側の奥行きはおよそ90cmほどですが、広縁の場合は120cm以上もあり、より広く開放的な空間となっています。そのため、単なる家の中と外の行き来のためだけの場所としてではなく、和室とつながる一体感のある場所として、様々な使い方ができます。 例えば、椅子と机を置いて読書やお茶を楽しむ憩いの場として使うことができます。 柔らかな光が差し込む広縁で、好きな本を読んだり、静かにお茶を味わったりする時間は、心身をゆったりとくつろがせてくれるでしょう。また、お子様たちの遊び場としても最適です。おもちゃを広げて遊んだり、お昼寝をしたり、広々とした空間で自由にのびのびと過ごせます。天気の良い日には、窓を開け放てば、外の風を感じながら遊ぶこともできます。 さらに、来客をもてなす場所としても活用できます。 畳敷きの落ち着いた雰囲気の中で、お客様とゆっくりとお話したり、お茶菓子を召し上がっていただいたり、和やかな時間を過ごせるでしょう。広縁は、家の内外を緩やかにつなぐ中間領域として、多目的な利用が可能です。 また、広縁の大きな窓からは、庭の景色を眺めることができます。四季折々の変化を身近に感じながら、自然の美しさを楽しむことができます。広縁があることで、家の中にいながらにして、自然とのつながりを感じ、心豊かな暮らしを送ることができるでしょう。このように、広縁は住まいにゆとりと豊かさをもたらす魅力的な空間と言えるでしょう。