屋根裏部屋

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斜め天井:開放感あふれる空間

斜め天井とは、読んで字のごとく、水平ではなく傾斜のある天井のことを指します。普段よく見かける平らな天井とは違い、空間に独特の広がりと開放感を与えてくれます。天井の高さを変化させることで、視覚的な奥行きが生まれ、実際の面積よりも広く感じられる空間を作り出すことができるのです。 例えば、屋根の形状を活かした勾配天井は、天井の高い部分と低い部分のコントラストが空間に変化を与え、単調な印象を避けることができます。また、傾斜した天井面に沿って窓を配置することで、より多くの自然光を取り込むことができ、明るく開放的な空間を演出できます。 光を取り入れる窓の位置や大きさ、照明の配置を工夫することで、さらに魅力的な空間にすることも可能です。天井の高い部分に窓を設ければ、上から光が降り注ぎ、部屋全体を明るく照らします。低い部分に窓を設ければ、柔らかな光が空間を包み込み、落ち着いた雰囲気を作り出せます。さらに、間接照明を天井に沿って設置することで、天井の傾斜を強調し、奥行きをより深く感じさせる効果も期待できます。 斜め天井は、住宅だけでなく、お店や公共の建物など、様々な建物で見られます。例えば、カフェやレストランでは、斜め天井の高い部分に大きな照明を取り付けることで、開放的で洗練された雰囲気を演出しています。美術館や博物館では、展示物の配置に合わせて天井高さを調整し、展示物をより効果的に見せる工夫が凝らされています。このように、斜め天井は空間デザインの重要な要素の一つとして、様々な場面で活用されているのです。
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快適なグルニエの作り方

グルニエとは、家の屋根と天井の間にある空間のことです。フランス語で「穀物貯蔵庫」という意味で、昔はこの場所をよく物置として使っていました。最近では、単なる収納場所だけでなく、生活空間の一部として使う人も増えてきています。 屋根裏部屋や小屋裏収納など、似たような呼び方がありますが、建築基準法ではグルニエは「小屋裏収納」と呼ばれています。小屋裏収納として使う場合、床面積は下の階の半分以下、天井の高さは1.4メートル以下という決まりがあります。 グルニエを作る大きな利点は、限られた家の面積を有効に使えることです。天井と屋根の間のデッドスペースを活かすことで、収納場所を増やすだけでなく、趣味の部屋や書斎、子供の遊び場など、様々な使い方ができます。例えば、本棚を置いて静かな書斎にしたり、おもちゃを置いて子供専用の遊び場にしたり、コレクションを飾る趣味の空間にしたりと、アイデア次第で色々な活用方法があります。 収納場所に使う場合、季節物の衣類や布団、使わない家具などをしまっておくのに便利です。普段使わないものをグルニエに収納することで、普段の生活空間を広く使えます。また、趣味の部屋として使う場合は、自分の好きなように空間をアレンジできます。楽器を置いて演奏したり、絵を描いたり、模型を作ったりと、自分の好きなことに没頭できる特別な場所になります。 ただし、グルニエは天井が低く、夏は暑く冬は寒いというデメリットもあります。快適に過ごすためには、断熱材や換気扇を設置するなど、適切な対策が必要です。また、収納として使う場合は、湿気がこもらないように除湿対策も必要です。このように、グルニエを快適な空間にするためには、工夫と注意が必要です。