
家を守る板金:リフォームでの活用
板金とは、金属を薄く伸ばして平らな形にした材料のことです。まるで紙のように薄く、そして平らな形状が特徴です。金属材料の基本的な形状の一つであり、様々なものづくりの現場で活躍しています。
この板金は、加工のしやすさが大きな魅力です。ハサミで紙を切るように、専用の道具を用いれば比較的簡単に切断できます。また、折り曲げたり、丸めたりすることも容易で、多様な形に加工できるため、様々な製品に応用されています。
板金の厚さは、用途によって様々です。非常に薄いものは「箔」や「ホイル」と呼ばれ、食品包装や装飾などに使われています。例えば、チョコレートを包むキラキラとした銀紙や、料理に使うアルミホイルなどがその代表例です。逆に、6mm以上の厚いものは「厚板」と呼ばれ、建築物や橋梁など、高い強度が必要な構造物に使われます。
板金に使われる金属の種類も豊富です。軽くて錆びにくいアルミ、美しい光沢を持つ真鍮、熱伝導性に優れた銅、強度が高い鉄、加工しやすいブリキ、耐食性に優れたニッケルなど、用途に合わせて最適な材料が選ばれます。
建築の分野では、板金は屋根材や外壁材として広く使われています。薄い板金は加工しやすい反面、強度が低いため、波型にしたり、折り曲げたりすることで強度を上げる工夫が凝らされています。また、断熱材と組み合わせることで、建物の断熱性能を高める効果も期待できます。このように、板金は私たちの生活を支える様々な製品に使われている、大変重要な材料なのです。