延べ床面積

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延べ床面積を理解する

家を建てる、あるいはリフォームをする際に必ずと言っていいほど耳にする「延べ床面積」。これは家の広さを示す大切な尺度であり、建物の規模を把握する上で欠かせません。簡単に言うと、延べ床面積とは、各階の床面積をすべて足し合わせた数字です。例えば、2階建ての家で、1階の床面積が50平方メートル、2階の床面積も50平方メートルならば、延べ床面積は100平方メートルとなります。 もう少し詳しく説明すると、延べ床面積には、主要な居住空間だけでなく、廊下や階段、浴室、トイレなども含まれます。また、屋根裏部屋や小屋裏収納など、天井の高さが1.4メートル以上の空間も延べ床面積に算入されます。ただし、車庫やベランダ、バルコニーのように屋根のない屋外空間は、延べ床面積には含まれません。また、床面積1平方メートル以下の小さな物置なども含まれません。 この延べ床面積という数値は、家の大きさの基準となるため、建築確認申請や固定資産税、不動産の評価額の算定など、様々な場面で利用されます。建築確認申請では、建物の規模や構造が建築基準法に適合しているかを確認するために延べ床面積が用いられます。固定資産税は、毎年1月1日時点の建物の延べ床面積に基づいて計算されます。また、住宅ローンを組む際にも、延べ床面積は重要な要素となります。 そのため、延べ床面積の計算方法を正しく理解することは、家づくり全体に関わる費用や税金の計画を立てる上で非常に重要です。延べ床面積が大きくなれば、建築費用や固定資産税も高くなる傾向があります。逆に、延べ床面積を小さく抑えることで、建築コストや税金を削減できる可能性があります。家づくりやリフォームを検討する際は、延べ床面積についてきちんと理解し、計画を立てるようにしましょう。
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容積率を知って家を建てよう!

家を建てる計画を立てる際、土地の広さだけでなく、建てられる家の大きさにも限りがあることを知っておくことが大切です。この建物の大きさを制限する決まりごとが、『容積率』です。容積率とは、簡単に言うと、敷地の広さに対して、どれだけの大きさの建物を建てられるかを示す割合のことです。 もう少し詳しく説明すると、容積率は敷地面積に対する延べ床面積の割合で表されます。ここで、延べ床面積とは、各階の床面積を全て足し合わせた面積のことです。例えば、1階と2階がある家の場合、1階の床面積と2階の床面積を合計したものが延べ床面積になります。 具体的な例を挙げてみましょう。敷地面積が100平方メートルの土地に家を建てる場合を考えてみます。もし、その地域の容積率が100%だとすると、建てられる家の延べ床面積は最大で100平方メートルまでとなります。2階建ての家を建てるなら、1階と2階それぞれの床面積は50平方メートルずつになります。 もし容積率が200%であれば、延べ床面積は200平方メートルまで建てることが可能になります。この場合、2階建ての家なら各階100平方メートルずつ、あるいは3階建ての家を建てることもできます。それぞれの階の床面積を調整することで、様々な間取りの設計が可能になります。 このように、容積率の値が大きいほど、同じ敷地面積でもより大きな家を建てることができるのです。家を建てる際には、その土地の容積率を事前に確認することが重要です。希望する家の大きさや間取りを実現できるかどうか、容積率を考慮に入れて計画を立てましょう。