
打上天井:開放感あふれる空間演出
打上げ天井は、住宅の天井部分の仕上方法のひとつで、天井板を下から野縁という下地材に釘で固定する工法です。天井板をしっかりと支えるためには、野縁受けという部材も使われます。この野縁と野縁受けによって天井板を支える構造が、打上げ天井の基礎となります。天井板を野縁に直接固定するため、比較的簡単に施工できるのが特徴です。
この工法は、主に洋間の天井仕上げとして広く使われています。現代の住宅 construction では、和室よりも洋間の割合が増えているため、打上げ天井は一般的な手法となっています。和室の天井に見られるような装飾的な仕上げとは異なり、打上げ天井はシンプルでスッキリとした見た目を実現できます。そのため、天井が高く感じられ、部屋全体が広く開放的に見える効果があります。
打上げ天井は、様々なデザインの住宅に合わせやすいこともメリットです。シンプルな見た目なので、現代的な住宅だけでなく、伝統的な雰囲気の住宅にも調和します。天井板の素材や色を変えることで、部屋の雰囲気を自由に変えることも可能です。例えば、明るい色の天井板を使えば、部屋全体が明るく開放的な印象になりますし、濃い色の天井板を使えば、落ち着いた雰囲気を演出できます。
また、打上げ天井は、照明器具や換気扇などの設備機器を埋め込むことも可能です。天井裏に配線や配管を通すための空間があるため、見た目もスッキリと仕上がります。このように、打上げ天井は、デザイン性、機能性、施工性のバランスが良い天井工法として、多くの住宅で採用されています。天井の仕上げ方法を検討する際には、ぜひ打上げ天井も選択肢のひとつに入れてみてください。