方立て

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工法

家のリフォーム:方立てで変わる窓辺

家屋の出入り口や窓といった、壁に開いた穴を囲むようにして支える、縦方向の部材を方立てといいます。家の柱と同じように、方立ては建物の構造を支える大切な役割を担っています。特に窓の開口部が広かったり、開閉しない窓(FIX窓)と開閉する窓を組み合わせたりする場合には、方立てはなくてはならない存在です。方立てがあることで、窓全体の強度が上がり、ぐらつきにくくなります。また、開口部のデザインを自由自在に変えられるという利点もあります。例えば、複数の窓を繋げて大きな窓にする場合、方立てがそれぞれの窓をしっかりと支え、まるで一枚の大きな窓のように見せることができます。これにより、一体感のある美しい外観を作り出すことが可能です。方立ては窓枠の一部として、窓の開閉のしやすさや、隙間風を防ぐ気密性にも大きく関わります。方立ての材料や形、配置などを工夫することで、窓の使い勝手と見た目の美しさを両立させることが可能です。例えば、断熱性に優れた材料を使うことで、冬は暖かく夏は涼しい快適な室内環境を実現できます。また、木の温もりを感じられる木製の方立てや、すっきりとした印象を与える金属製の方立てなど、家の雰囲気に合わせて様々な種類を選ぶことができます。方立ては建物の構造を支えるだけでなく、窓のデザインや機能性にも影響を与える重要な要素です。リフォームや新築の際には、方立ての種類や配置についてよく検討することで、より快適で美しい住まいを作り上げることができるでしょう。