昇降機

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バリアフリー

機械室不要で省スペースなロープ式エレベーター

縄を使ってかごを昇り降りさせる昇降機、いわゆる縄式昇降機は、建物の様々な場所で人や物を運ぶために使われています。その仕組みは、かごを複数の丈夫な縄で吊り下げ、それを巻き上げ機で制御するというシンプルなものです。この巻き上げ機は、電動機で動いており、縄を巻き取ったり、逆に繰り出したりすることで、かごをスムーズに上下させます。 従来の縄式昇降機では、この巻き上げ機や制御盤、その他必要な機器を収納するために、建物の屋上などに機械室と呼ばれる専用の部屋が必要でした。この機械室は、それなりの広さを必要とするため、建物の貴重な空間を占有してしまうという難点がありました。しかし、近年の技術革新により、機械室が不要なタイプの縄式昇降機が登場しました。これは、巻き上げ機などの機器を小型化し、昇降路内に設置することを可能にしたことによるものです。 機械室レスの縄式昇降機は、建物の限られた空間を有効に活用できるため、建築設計の自由度を大きく広げます。例えば、屋上を庭園にしたり、居住空間を広げたりすることが可能になります。また、機械室の建設費用や維持管理費用も削減できるため、経済的なメリットも無視できません。さらに、機械室がない分、建物の外観もすっきりとした印象になります。 このように、縄式昇降機の仕組みは、シンプルな構造ながら、安全性と効率性を両立させています。特に、機械室レスのタイプは、省スペース化やコスト削減といった様々な利点があり、現代の建築物に最適な昇降機として、ますます普及していくと考えられます。
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玄関の段差を解消!快適リフォーム

住まいの玄関にあるちょっとした段差は、高齢の方や車いすを使う方にとって大きな障害となることがあります。この段差をなくし、スムーズな移動を助けるのが段差解消機です。段差解消機を設けることで、家族みんなが安全に、そして快適に玄関を行き来できるようになります。 特に、車いすを利用する方にとっては、介助なしで玄関を上がったり下りたりすることができるようになるため、自立した生活を送る上で大きな支えとなります。また、これまで車いすを押したり支えたりしていた介助者の負担も軽くなり、家族全体の生活の質を高めることにも繋がります。 段差解消機には様々な種類があります。例えば、持ち運びができる簡易型は、工事の必要がなく、必要な時に設置できる手軽さが魅力です。一方、据え置き型は、常に設置されているため、都度準備する手間がかかりません。設置場所や利用頻度、予算などを考慮して適切なタイプを選ぶことが大切です。 段差解消機を選ぶ際には、段差の高さや形状、設置場所の広さなどを確認することが重要です。また、利用者の体重や体格、介助の有無なども考慮し、安全に利用できる機種を選びましょう。専門業者に相談すれば、適切なアドバイスをもらえます。 玄関は住まいの顔とも言える大切な場所です。段差解消機を設置することで、高齢の方や車いすを使う方だけでなく、小さなお子さんやお荷物を持っている方など、誰もが安心して安全に使える玄関になります。みんなが快適に過ごせる住まいを実現するために、段差解消機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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家庭用昇降機:快適な暮らしを実現

家庭の中で階段を昇り降りする負担を軽くする機械、いわゆる家庭用昇降機は、近頃、設置を希望する人が増えてきています。これまで、この機械は主に3階建ての家に設置されることが多かったのですが、段差のない暮らしへの関心の高まりや、家の改修工事の増加に伴い、2階建ての家にも設置される例が増えてきました。 高齢化が進む社会において、階段の上り下りが大変になってきたお年寄りの方々にとって、家庭用昇降機は暮らしやすさを向上させるための大切な設備となっています。階段の上り下りは、足腰への負担が大きく、転倒の危険も伴います。家庭用昇降機があれば、安全に楽に上の階へ移動することができます。昇降機は椅子に座ったまま利用できるものが多く、足腰に不安のある方でも安心して利用できます。 また、階段での転倒事故の危険性を減らせるという点でも、小さなお子さんや体の不自由な方にとって、安全で快適な住まいを実現するための有効な手段といえます。小さなお子さんは、階段の手すりをきちんと持たなかったり、ふざけて遊んでいたりする際に、転落してしまう恐れがあります。体の不自由な方にとっても、階段の上り下りは大きな負担となる場合があり、家庭用昇降機は安全な移動手段となります。 家庭用昇降機は、設置費用は決して安くはありませんが、家族みんなが安心して暮らせるための投資として、ますます需要が高まっていくと考えられます。将来を見据え、家の改築や新築の際に、家庭用昇降機の設置を検討してみてはいかがでしょうか。