木製ドア

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素材

すっきりとした扉:フラッシュ戸の魅力

滑らかな表面を持つ扉、それがフラッシュ戸です。フラッシュ戸は、扉の骨組みとなる枠に薄い板を貼り付けて作られます。この板には、木材を薄くスライスして重ね合わせた合板や、金属の板などが使われます。枠と板の間は空洞になっているため、扉全体が軽くなります。この軽さが、フラッシュ戸の大きな特徴の一つです。フラッシュ戸の軽さは、開閉のしやすさに繋がります。扉が軽いことで、開け閉めが楽になり、特に高齢者や子供にとっては負担が軽減されます。また、建物全体への負担も少なく、建具の劣化を防ぐことにも繋がります。フラッシュ戸は、見た目もすっきりとしています。表面が平らなので、シンプルでどんな部屋にも合わせやすいデザインです。そのため、住宅だけでなく、事務所やお店など、様々な場所で利用されています。玄関や部屋の入り口はもちろん、収納の扉や押入れの襖など、様々な場所に用いることができます。価格が安いこともフラッシュ戸のメリットです。材料費を抑えられるため、他の種類の扉と比べて、購入しやすい価格で手に入れることができます。新築や模様替えなどで、費用を抑えたい場合に適した選択肢となります。最近では、デザイン性の高いフラッシュ戸も増えてきています。木目調の表面仕上げや、色鮮やかな塗装が施されたものなど、様々な種類があります。部屋の雰囲気に合わせて扉を選ぶことで、よりおしゃれな空間を演出することが可能です。そのため、新築や模様替えを考えている人々に、扉の選択肢として注目を集めています。
室内

パネルドア:空間を自在に操る

パネルドアとは、一枚の扉のように見えるけれど、実はたくさんの板状のパネルが繋がってできている建具のことです。これらのパネルは、屏風のように折りたたむことで開閉します。必要な時には空間を仕切り、使わない時にはコンパクトに畳んでしまえるので、場所を取りません。 この、空間を自在に仕切ったり開放したりできる柔軟性が、パネルドアの一番の魅力です。普通の開き戸と違って、扉を開け閉めするためのスペースを確保する必要がないので、限られた広さのお部屋でも、空間を無駄なく使うことができます。 例えば、居間と食堂を分けたい時、パネルドアがあれば簡単に空間を区切ることができます。また、洋服部屋の入り口に設置すれば、扉を開け放した時に邪魔になることがありません。さらに、台所の勝手口や洗面所の入り口など、様々な場所に活用できます。 窓辺にパネルドアを設置すれば、光を調整する間仕切りとしても役立ちます。パネルドアを閉じて光を遮ったり、少し開けて柔らかな光を取り入れたりと、自由に光の量を調節することができます。また、夏は強い日差しを遮り、冬は冷気を遮断することで、冷暖房の効果を高めることも期待できます。そのため、光熱費の節約にも繋がります。 このように、パネルドアは限られた空間を有効に活用できるだけでなく、光や温度も調整できる大変便利な建具です。様々なデザインや素材のパネルドアがあるので、お部屋の雰囲気や用途に合わせて選ぶことができます。