自然素材の塗料で快適な住まい
住まいの雰囲気を大きく左右する壁や家具の色選びは、リフォームにおいて重要な要素の一つです。塗料選び一つで、空間の印象は大きく変わります。近年注目を集めているのが、自然由来の成分を主原料とした自然塗料です。従来の塗料とは異なり、人や環境への負担が少ないことが特徴です。大きく分けて、植物油を主成分とする油性のものと、白亜や酸化チタンなどを主成分とする水性のものがあります。
油性の自然塗料は、亜麻仁油や桐油などの植物油を主成分としています。これらの油は、塗膜が強く耐久性に優れているため、屋外の木部や金属部分の塗装に適しています。雨風や紫外線から建材を守り、長持ちさせる効果があります。また、木部に深く浸透し、木の呼吸を妨げないため、木の風合いを生かした仕上がりになります。独特のツヤ感も魅力の一つです。
一方、水性の自然塗料は、白亜や酸化チタンなどの天然鉱物を主成分としています。臭気が少なく乾燥時間が短いため、室内の壁や家具などの塗装に適しています。小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して使用できます。また、水で薄めることができるため、手軽に塗り替え作業ができます。DIY初心者の方にもおすすめです。
近年ではDIY愛好家の増加に伴い、水性の自然塗料の人気が高まっています。手軽に扱えるだけでなく、カラーバリエーションも豊富で、自分好みの色合いに仕上げることができるのも魅力です。自然素材ならではの、優しく温かみのある色合いが、住まいに安らぎを与えてくれます。
自然塗料は、環境にも人にも優しいだけでなく、仕上がりの美しさや耐久性にも優れています。リフォームの際は、自然塗料の採用を検討してみてはいかがでしょうか。