板戸

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金具

こだわりの引手金物で、空間を格上げ

住まいの雰囲気を左右する大切な部品、それが引手金物です。ふすまや障子、板戸など、日本の伝統的な建具に用いられてきたこの小さな部品は、空間全体の印象に大きな影響を与えます。まるで洋服のボタンのように、小さくても全体の印象を左右する力を持っているのです。 洗練された意匠の引手金物は、空間に上品さを添え、住まいの風格を高めます。例えば、繊細な模様が刻まれた引手は、空間に優美な雰囲気を醸し出し、伝統的な和の空間によく馴染みます。一方、シンプルな形状の引手は、現代的な空間に調和し、すっきりとした印象を与えます。 使い勝手の良い形を選ぶことも大切です。毎日手に触れる部分だからこそ、握りやすさや滑りにくさといった機能性も考慮する必要があります。小さなお子さんやお年寄りのいるご家庭では、特に安全性に配慮した形状を選ぶと良いでしょう。 素材や仕上げ、模様など、引手金物の種類は実に様々です。真鍮や銅、鉄など、素材の違いによって生まれる質感や色の違いを楽しむことができます。また、同じ素材でも、つや消しや磨き仕上げなど、仕上げ方によって印象が大きく変わります。模様も、伝統的な唐草模様から現代的な幾何学模様まで、様々な種類があります。 時間をかけてじっくりと選び抜かれた引手金物は、住まいへの愛着をより一層深めてくれるでしょう。まるで宝石を選ぶように、一つ一つ吟味し、ご自身の感性に響く一品を見つけてください。そうすることで、日々の暮らしがより豊かで心地よいものになるはずです。