
家を長持ちさせる木材の選び方
家を建てたり、改修したりする際には、木材はなくてはならない材料です。柱や梁、床板など、家の骨組みを支える大切な部分に使われます。木材は自然のものなので、全く同じものは一つとしてありません。そのため、木材を選ぶ際には、その品質を見極める必要があります。その中でも特に大切なのが「節」です。
節とは、かつて枝が生えていた部分の跡です。この節が、木材の強度や見た目にはっきりとした影響を与えます。節には大きく分けて二つの種類があります。一つは生きている枝の跡である「生節」、もう一つは枯れた枝の跡である「死節」です。生節は木にしっかりとくっついているため、強度への影響は少ないと言われています。一方、死節は木材から抜け落ちやすく、強度を弱くすることがあります。そのため、家の構造に関わる重要な部分には、節が少ない木材を選ぶことが大切です。
木材の品質を見分けるための基準として、JAS(日本農林規格)があります。JASでは、木材の等級を定めており、節の大きさや数によって細かく分類されています。例えば、家の骨組みとして使われる木材では、生節は1センチ以内、死節も1センチ以内と決められています。また、節の位置も重要です。木材の端にある節は、中央にある節よりも強度への影響が少ないため、許容される大きさが異なります。
リフォームを行う際には、これらの基準を参考に、用途に合った適切な木材を選びましょう。専門の業者に相談することで、より確実な選択ができます。木材の選び方をしっかりと理解することで、安心して安全な家づくり、リフォームを行うことができます。