段鼻筋

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工法

階段の安全を守るいなずま筋

階段は、家の中で毎日何度も上り下りをする場所です。家族みんなが安全に使えるように、丈夫な構造でなくてはなりません。階段の安全性を守る上で欠かせないのが、「いなずま筋」と呼ばれる鉄筋です。 いなずま筋とは、その名の通り、稲妻のようにジグザグに曲がった形状をしています。この鉄筋は、コンクリートの階段を作る際に、階段の段の部分に埋め込まれます。コンクリートだけでは、どうしてもひび割れなどが起こりやすくなってしまいます。そこで、鉄筋を組み込むことで強度を高め、階段の耐久性を向上させているのです。 いなずま筋は、階段の段の部分に配置されることで、上り下りする際の荷重を分散させる役割を担います。人が階段を上り下りするたびに、階段には負担がかかります。この負担をいなずま筋が効果的に分散することで、ひび割れや破損を防ぎ、階段の寿命を延ばすことにつながります。 もし、いなずま筋がなかったら、階段は人の重みに耐えきれず、ひび割れたり、最悪の場合は崩れてしまう可能性があります。まるで家の骨組みのように、いなずま筋は階段の構造を支え、安全性を確保するための重要な役割を果たしているのです。階段を新設する際やリフォームする際には、このいなずま筋が適切に配置されているかを確認することで、長く安全に階段を使うことができるでしょう。