空間を広く活用!両引き戸の魅力
両引き戸とは、左右にスライドして開閉する二枚組の戸のことを指します。二枚の戸が同時に、まるで舞台の幕が左右に開くように滑らかに移動することで、中央で出会って閉じたり、左右に分かれて開いたりします。 これに対して、片引き戸は一枚の戸が片側にのみスライドする構造です。
両引き戸は、上部の鴨居と下部の敷居にそれぞれ設けられた溝に沿って戸が移動します。鴨居と敷居にそれぞれ一本の溝が掘られており、この溝に戸車と呼ばれる小さな車輪がはめ込まれています。この車輪のおかげで、戸はスムーズに開閉することができるのです。 開閉の動作は、左右に引き分けることから「引き分け戸」とも呼ばれ、その名の通り、戸が左右に引き分けられる様子が容易に想像できます。
両引き戸を思い浮かべる際に、襖を例に取ると分かりやすいでしょう。 襖のように、左右に開閉することで、戸の可動域を最小限に抑えられます。つまり、戸を開けるために必要なスペースが少なくて済むため、空間を広く有効活用できるという大きな利点があります。限られたスペースを最大限に活用したい場合に最適です。
さらに、両引き戸は空間をフレキシブルに活用できるという魅力も持っています。 戸を完全に開け放つことで、隣接する部屋と部屋を一体化させることができ、広々とした開放的な空間を演出できます。例えば、リビングとダイニングを繋ぐことで、大勢の客人を招いた際にも対応できるゆとりのある空間を作り出せます。一方、戸を閉めることで、空間をしっかりと仕切り、それぞれの部屋のプライバシーを確保できます。このように、状況に応じて空間の使い分けができることが、両引き戸の大きな特徴と言えるでしょう。