生ゴミ処理機

生ゴミを処理する機械には、大きく分けて微生物の働きで分解する方式と熱で水分を飛ばす方式の二種類があります。 微生物の働きで分解する方式は、装置の中に微生物が元気に活動できる環境を作って、生ゴミを分解していきます。この方式では、分解された生ゴミは堆肥になります。この堆肥は、庭いじりや家庭菜園の肥料として使うことができます。生ゴミが資源に生まれ変わるのが、この方式の大きな利点です。装置内は微生物が活動しやすい温度や湿度に保たれているので、臭いも抑えられます。ただし、装置の稼働には電気代がかかり、定期的に微生物の補充や装置の清掃が必要になります。また、処理できる生ゴミの種類も限られているので、投入できるものとできないものをしっかり確認することが大切です。 熱で水分を飛ばす方式は、温風などで生ゴミを温めて水分を蒸発させ、生ゴミを乾燥させることで量を減らす方法です。乾燥後の生ゴミは、かさだけでなく重さもしっかり減るので、ゴミを出す手間が省けます。また、熱で処理することで微生物がいなくなるため、衛生的にも安心です。乾燥後の生ゴミは、燃えるゴミとして捨てることができます。この方式の機械は、微生物を使う方式と比べて設置場所を選ばないのも利点です。ただし、電気代がかかることと、乾燥させる際に多少音が発生することがあります。また、生ゴミの種類によっては乾燥に時間がかかる場合もあります。 それぞれの家庭の暮らし方や必要性に合わせて、自分に合った方式を選ぶことが大切です。例えば、庭いじりを楽しむ家庭では、微生物で分解する方式が、ゴミの量を減らしたい家庭では、熱で水分を飛ばす方式が向いていると言えるでしょう。