石膏プラスター

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家の壁材:プラスターボード徹底解説

プラスターボード、別名石膏ボードは、現代の建築で広く使われている内装材です。石膏を芯材とし、その両面と側面を特殊な紙で覆って板状に加工したものです。 石膏という自然素材の持つ性質と、製造過程における様々な工夫により、多くの利点を持つ建材として高い評価を得ています。 プラスターボードは、主に内装の下地材として使われます。 壁や天井に直接取り付けることができ、その上に壁紙を貼ったり、ペンキを塗って仕上げたりします。クロスや塗装の下地として、平滑な面を作る役割を担っています。 プラスターボードの大きな特徴の一つは、その軽さです。 他の内装材と比べて軽く、持ち運びや取り付けが容易なため、施工にかかる時間と手間を大幅に削減できます。また、木材に比べて乾燥による収縮や反りが少なく、寸法安定性に優れているため、施工後の仕上がりが美しく、長持ちします。 価格も比較的安価であることも魅力です。入手しやすいため、住宅だけでなく、オフィスビルや商業施設など、様々な建物で活用されています。近年では、DIYで気軽に利用する人も増えており、自宅のリフォームや日曜大工など、様々な場面で活躍しています。 石膏には、火に強いという特性もあります。 火災が発生した際に、燃え広がるのを防ぐ効果があり、家を守る上で重要な役割を果たします。また、石膏には音を吸収する性質もあるため、室内の音響環境を改善し、快適な空間を作るのにも役立ちます。
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プラスター:壁の表情を変える職人技

壁や天井を仕上げる材料として、プラスターは古くから使われてきました。今ではビニールクロスがよく使われていますが、プラスターはそれよりもずっと前から、日本の家づくりで活躍してきた伝統的な材料です。 プラスターは、職人がコテを使って、丁寧に壁や天井に塗り上げていきます。この作業によって、独特の凹凸と、重厚感のある仕上がりが生まれます。まるで芸術作品のような美しさは、大量生産されるビニールクロスにはない、プラスターならではの魅力です。味わい深い風合いは、時とともに変化し、より一層深みを増していきます。 プラスターのメリットは、見た目だけではありません。ビニールクロスと比べて、火に強い性質を持っています。また、湿気を吸ったり吐いたりする力も優れているため、部屋の湿度を快適に保つのに役立ちます。これは、日本の高温多湿な気候に適した特性と言えるでしょう。 近年、健康や環境への意識が高まり、自然素材を使った家づくりが注目されています。プラスターもまた、自然素材を原料としたものが多く、人に優しい壁材として見直されています。新築はもちろん、リフォームでもプラスターを選ぶ人が増えています。既存の壁の上からプラスターを塗ることもできるので、比較的簡単にリフォームできます。 独特の風合いと、優れた機能性を兼ね備えたプラスターは、これからの家づくりにおいて、ますます重要な役割を担っていくことでしょう。