天井に隠すエアコン:設置の注意点
冷房機器を取り付ける際には、設置場所をよく調べることが何よりも大切です。天井に埋め込むタイプの冷房機器は、天井と屋根裏の間に設置するため、十分な空間が必要です。天井の高さだけでなく、屋根を支える骨組みの位置や、熱を逃がさないための詰め物の種類などをしっかり確認し、設置できる機種を選びましょう。機種によって必要な天井裏の広さが変わるため、前もって説明書などで寸法を調べることが大切です。
冷房機器の配管や電線を通すための空間も必要です。天井裏の状態によっては、追加の工事が必要になることもあります。天井裏の広さを確認するには、点検口から屋根裏をのぞいて調べます。屋根裏に断熱材が敷き詰められている場合は、断熱材を少しめくって天井裏の構造を確認します。天井裏の高さは、床から天井までの高さを測り、天井の厚さを引くことで計算できます。天井の厚さは、点検口から天井板の厚さを測るか、設計図面を確認することで分かります。
また、冷房機器を設置する部屋の広さに合った能力の機種を選ぶことも重要です。部屋の広さに対して能力が小さすぎると、十分に冷房効果が得られません。逆に能力が大きすぎると、電気代が無駄にかかってしまいます。部屋の広さや向き、窓の大きさなどを考慮して、適切な能力の機種を選びましょう。自分自身で判断が難しい場合は、専門の業者に相談することをお勧めします。専門業者は、設置場所の状況を正確に把握し、最適な機種の選定や設置方法を提案してくれます。設置工事も専門業者に依頼することで、安全かつ確実に設置することができます。快適な暮らしを送るためにも、冷房機器の設置は慎重に行いましょう。