窓枠

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室内

窓枠とドア枠:ケーシングの魅力

{ケーシングとは、窓や扉の開口部を囲む額縁のような枠組み}のことです。壁と窓枠や扉枠との間に隙間が生じますが、ケーシングはこの隙間を隠す見切り材の役割を果たします。単なる隙間隠しに留まらず、部屋全体の雰囲気を高める装飾的な要素も担っています。 たとえば、殺風景な窓辺もケーシングを取り付けることで、まるで絵画を飾る額縁のように窓辺が引き立ちます。窓の外の景色を切り取る額縁のように、景色をより美しく印象的に見せる効果も期待できます。また、扉の場合も同様で、ケーシングがあることで扉の存在感が増し、部屋の出入り口としての印象が強まります。 ケーシングは木材や樹脂、石膏など様々な材料で作られています。そのため、家の外観や内装の雰囲気に合わせて素材やデザインを選ぶことができます。例えば、木造の家に合わせて木製ケーシングを選ぶことで、統一感のある落ち着いた雰囲気を演出できます。一方、洋風の家に合わせて装飾性の高い樹脂製ケーシングを選ぶことで、華やかで洗練された印象を与えることも可能です。 ケーシングの形状も様々です。シンプルな平面的な形状のものから、曲線や装飾が施されたものまで、多種多様なデザインが存在します。そのため、家の雰囲気や好みに合わせて最適なケーシングを選ぶことができます。 このように、ケーシングは窓や扉周りの美観を高めるだけでなく、部屋全体の雰囲気を左右する重要な役割を担っています。新築やリフォームの際には、ケーシングにもこだわって、より快適で美しい住まいづくりを目指してみてはいかがでしょうか。
仕上げ

はっかけ:洗練された空間の演出

はっかけは、日本の伝統的な建築技法で、柱や窓枠といった建物の骨組みを美しく見せるための仕上げ方法です。まるで削って薄くしたかのように見えることから「はっかけ」と呼ばれています。正面から見ると、柱や窓枠の厚みが消えて、まるで細い線のように見えるため、空間に広がりと洗練された印象を与えます。 この技法は、柱や窓枠の表面を薄く削り、そこに漆喰や珪藻土などの左官材を塗って仕上げます。塗った左官材が柱や窓枠の表面を覆うことで、壁面と一体化したような、すっきりとした美しい空間を作り出すことができます。まるで柱や窓枠が壁から生えているかのように見えるため、空間に奥行きが生まれます。 はっかけの魅力は、削り取る深さや形状、仕上げに用いる材料によって、様々な表情を演出できる点にあります。深く削り取れば、よりシャープで現代的な印象になり、浅く削り取れば、柔らかく落ち着いた雰囲気になります。また、仕上げに用いる材料によっても、仕上がりの色や質感が変化します。漆喰を使えば、白く滑らかな仕上がりになり、珪藻土を使えば、独特の風合いを楽しむことができます。このように、様々な組み合わせによって、空間に個性を与えることができます。 はっかけは、古くから日本の建築で用いられてきた技法ですが、現代の建築でもその美しさと洗練された雰囲気が高く評価され、住宅や店舗など様々な場所で取り入れられています。古来より受け継がれてきた職人技と現代的な感性が融合した、まさに日本の建築美を象徴する技法と言えるでしょう。はっかけによって生まれた、すっきりとした美しい空間は、見る人の心を落ち着かせ、安らぎを与えてくれます。日本建築の繊細な美意識を体感できる、魅力的な技法です。
仕上げ

リフォームで解消!ちりとは?

家の中をよく見てみると、柱と壁、そして壁と窓枠が出会う場所に、微妙な段差や隙間があることに気付くでしょう。これを「ちり」と言います。まるで、部品同士がぴったりとはまらず、わずかなズレが生じているかのようです。 具体的に見ていきましょう。例えば、柱の表面と壁の表面が完全に平らになっておらず、高低差が生まれている場合があります。また、壁と窓枠の間に細い隙間ができていることもあります。これらも「ちり」です。 特に、日本の伝統的な建築様式である真壁造りで、この「ちり」がよく見られます。真壁造りでは、柱が壁面から少し前に出ているため、柱と壁の間にどうしても小さな隙間ができてしまいます。これが「ちり」です。 この「ちり」は、建物の構造上、あえて設けられている場合もあります。木材は湿気を吸ったり吐いたりすることで伸縮します。この伸縮に対応するために、あらかじめ隙間を設けておくのです。しかし、「ちり」が必要以上に大きいと、見た目が悪くなるだけでなく、そこから隙間風が入り込んだり、埃が溜まりやすくなったりするなどの問題が生じます。 そのため、家のリフォームを行う際には、この「ちり」に適切な処置をすることが大切です。大きすぎる「ちり」は、パテなどで埋めたり、調整材を用いて修正することで、家の美観と機能性を向上させることができます。