
リフォームで端角を使う?意外な活用法
端角とは、主に土木工事で使われてきた、長さ10センチメートルほどのL字型の金具のことです。材質は鉄で、表面にはさびを防ぐめっき処理が施されているものが一般的です。この小さな金具は、コンクリートを流し込む型枠を固定するために重要な役割を担ってきました。
かつては、工事現場の至る所で端角を見かけることができました。型枠同士を針金で縛り、その針金を端角に引っ掛けて固定するという方法が、コンクリート構造物を作る上での定番だったからです。端角は、その小さな体で、コンクリートの重みと圧力に耐え、構造物の形を保つという、大きな役割を担っていたと言えるでしょう。
しかし、近年では、鋼鉄製の単管パイプが普及し、型枠の固定方法も変化してきました。単管パイプは、端角よりも強度が高く、組み立てや解体が容易なため、多くの工事現場で採用されるようになりました。そのため、以前ほど端角を見かける機会は少なくなっています。
とはいえ、端角は今でも様々な場面で活躍しています。DIYなど、比較的小規模な作業においては、その丈夫さ、手軽さ、そして安価であることが大きな利点となります。例えば、木材を接合する際、端角を当て金として利用することで、より強固な接合を実現できます。また、棚や柵などの簡単な工作物を作る際にも、骨組みの補強材として端角を利用することが可能です。その他、ガーデニングや家庭菜園など、アイディア次第で様々な用途に活用できる、汎用性の高い資材と言えるでしょう。