複合フーチング基礎

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工法

複合基礎:家の土台をより強く

家は地面の上にしっかりと建っていなければなりません。その土台となるのが基礎です。基礎には様々な種類がありますが、その一つに複合基礎というものがあります。複合基礎とは、複数の基礎を組み合わせることで、より大きな建物を支えることができる基礎です。 まず、独立基礎というものについて説明します。独立基礎とは、建物のそれぞれの柱の下に、独立して作られる基礎のことです。一つ一つの柱にそれぞれ専用の基礎があるイメージです。この独立基礎をいくつか組み合わせたものが複合基礎です。 複合基礎には大きく分けて二つの種類があります。一つは、複数の独立基礎を連結させたものです。それぞれの柱の下に独立した基礎を作り、それらを梁のようなものでつないで一体化させます。こうすることで、複数の独立基礎が協力して建物を支えることができ、より大きな荷重に耐えることが可能になります。 もう一つは、複数の柱をまとめて一つの大きな板状の基礎で支えるものです。この板状の基礎のことを底盤と呼びます。底盤の上に複数の柱が立ち、底盤全体で建物の重さを支える構造です。この底盤を用いた基礎も複合基礎の一つであり、底盤基礎とも呼ばれます。 家を建てる際には、地盤の固さや建物の大きさ、形状など様々な条件を考慮して、最適な基礎の種類を選ぶ必要があります。地盤が比較的弱い場合や、大きな建物を建てる場合には、複合基礎が選ばれることが多いです。複合基礎は、独立基礎に比べてより大きな荷重を支えることができ、不同沈下と呼ばれる、基礎の一部だけが沈んでしまう現象を防ぐ効果も期待できます。つまり、建物の安定性を高める上で重要な役割を果たすのです。